なんとも中途半端な旅だったのかも知れぬ。
前々から計画していたものの、直前に岩手内陸地震が発生し、そのちょうど1週間後に現地を回ることとなった。巡りたい場所に行けるのか、そもそも現存しているのか、少々心配しながらの旅となった。
まずは姥湯温泉を目指して板谷峠を訪れる。R13から山形r154に分岐した途端に何箇所かの路肩崩落地点を目にしながら、スイッチバックで有名だった奥羽本線の板谷駅にたどりつく。駅をぼんやりと眺めていると突然踏切が鳴り出したので、慌ててカメラを構える。「つばさ」が走っているところは初めて見たかも。
この後、峠駅との分岐で左折して林道チックな米沢市道を山に向かって走ってゆく。
だんだんと勾配がきつくなって、ついには道路でさえスイッチバックになる。勾配は22%だ。
そして、姥湯温泉まであと500mという地点で未舗装路に変わる。結構な急勾配の下り坂で、多少はワダチができているのでハンドルを取られないようにソロソロと走る。川を渡る手前の駐車場でタオルだけ持って、今度は徒歩で坂を上っていく。
こんな坂を徒歩で上るのである。が、んな大した話ではない。
写真の左に写っているのは、下から物資を運びあげるためのロープウェイのようだ。
これが姥湯温泉。時間帯で混浴と女性専用が入れ替わる。訪れたときは下が女性用、写真の風呂が混浴であった。湯もさることながら、荒涼とした眺めがいい。露天の少し上に湯畑があり、湯を冷まして露天に引いている。
もっとゆっくりつかっていたいのだが、まだ先まで進むつもりなので、早めに切り上げる。
途中、峠駅に寄り、さらに「峠の力餅」にも立ち寄る。この時点で既に11時。
そして昼ごはんを食べたのはこんな店@米沢。この旅の目的3つ目。
メニューを見て心が揺らいだものの、かねてから狙いをつけていた米沢牛ひつまぶしをオーダー。出し汁をかけて食べるのもいいけれど、ご飯にまぶして食べるほうが引き締まった味がよろしいですな。
さくらんぼ東根駅。ローマ字表記は "Sakurambohigashine Station" でした。アタリマエか。JAの名前も「さくらんぼ東根」、なんだかわかんない公的施設は「さくらんぼタントクル」。いっそのこと、「さくらんぼ東根市」になっちゃえばいいのに。
※後で調べてみたら色々な名称が商標登録されてマス。「JAさくらんぼひがしね」って、誰か盗む人がいるの?中国か?w
狙ってるわけではないけれど、たまたま通りがかった山形空港を写真に。ここも「さくらんぼ東根空港」に。
なんだかよくわからないけれど、おもしろネーミングに引かれて、ついつい写真を撮ってしまいました。JR及位駅にて。もちろん、何にもない無人駅です。
数年ぶりに川原毛大湯の滝に行こうとしたんだけれど、岩手内陸地震の影響か、アプローチの道路が通行止め。秋田r51も途中で土砂崩れのために泥湯方面へ通り抜けできないという。しかたなく、R398から秋田r51~秋田r310を通って泥湯、川原毛地獄へ。地獄から大湯の滝まで歩く元気(徒歩40分ぐらい?)はなく、写真だけ撮って昼食に向かう。
ここまで来たら、当然稲庭うどんを食べる。皆瀬ダム畔のダムの茶屋が十分に候補になるのだが、なぜか場所を見失ってしまい、某有名店へ。ま、一度は食べてみたかった店なのでこれはこれでいい。
帰路は湯田経由で南を目指す。東北帰りにいつも走る岩手r37だ。おそらく地震の影響を受けているだろうと予想しつつ走っていると、奥州市のひめかゆ温泉付近でついに通行止めに出会う。已む無く横道へそれるのだが、その迂回路で出会った陥没地点。
この後は疲れが徐々にたまって、黙々と東京を目指す。
やがて関東に入るころには雨が強くなったが、なんとか日付が変わる前に帰ってくることができた。
1泊2日で東北の旅ってのは、もっとポイントを絞らなきゃダメですな。