四国九州ツーリング2015 Day4

Day4 / 2015-05-02

この日は取材予定を入れていない。ツーリング中のオフ日っていいなあ。フリーダムな走りができる。
どこに設営しようか、風任せだ。
そんな気持ちで、5時半から走り出す。

とりあえず、美郷町にある雲海ポイントへ行ってみるか。


恋人の丘、ハイ終了~
街中走行中、霧が時折出ていい感じだったのだが、高度を上げると完全に雲の中に突っ込んだ。
しばらく待ってみたが、霧は濃くなる一方なので撤収する。

この美郷町、町道の入口に全て標識が立てられている。国道は三角形、都道府県道は六角形、市区町村道は八角形、ってのはわかりやすくていいぞお。全国に普及してもよ・・・くないか。市区町村道はゴマンとあるのが普通の自治体だからな。

次の目的地を津奈木にしてみた。となると、ルートはひとつ、国道388号か。2008年のルートを逆に辿ることになりそうだな。

その国道388号最凶区間に入る前(東側)にて、古い橋脚が目に入る。現道に架かる橋は上中山橋という。旧橋梁の遺構だと思うが、現道の橋は1965年1月竣工なんだよな。3本の橋脚ひとつひとつの形状が違ってるってどういう設計なんだろう。いったいいつ架けられたのか、とても気になる橋だ。もちろん、こんなチンケな橋のことがネット上に転がっているわけもなく。

こちらは、国道388号最凶区間の東端に位置する新旧白石橋。現橋は2002年10月竣工、旧橋は1963年1月竣工。ひしゃげてる旧道のガードレールも、平時に見るぶんにゃ笑えるネタなんだけどさ。

大河内峠で一休み。ここはまだ県境じゃないよ。さすが椎葉村、村内に数ある峠のひとつに過ぎぬ。

「日本のチベットはどこ?」と聞けば確実にランクインする椎葉村であるが、集落ももちろんある。小学校がある大河内地区のガソリンスタンド。まだ営業してるんかな?共同石油時代に仕入れたガソリンかもな。

市房ダムを通るのなら、通り抜けるわけにはいかない奥球磨ループ橋。軽く取材して球磨広域農道へ。
何の気なしに走った球磨広域農道・フルーティラインだったが、27km、短いようでなかなか走り応えのある、素晴らしく気持ちいい道なのであった。

祭りで混雑する人吉市内を抜け、球磨川中流域を下る。国道は微妙な通行量の多さでいまひとつ面白みに欠けるので、途中から左岸の県道へ。これがまた悶絶する1.2車線の険道なのであった。

やがて県道と並行するように鉄路が。肥薩線だね。こんな煉瓦積みのトンネルが多数。かすかに石炭を燃焼させた臭いも漂う。へー。何十年も前の臭いが染み付いてるんや、と納得しながら先へ進む。

球泉洞って駅前で、萌える覆道が目に入る。ゾクゾクしながら近づく。

清正公岩トンネル。この荒々しい岩山が清正公岩っていうのか。人吉の相良氏を討伐するために球磨川を上ってきた加藤清正が、この岩の上に登って上流を眺めたところ、山々が続いていてモチベーションだだ下がりになって引き返したそうな。なるほど。
で、気になっていた覆道は旧道で、既にクローズされていた。

ここでふと気付く。八代方面へ向かう車両はほとんどいないのに、県外ナンバーの対向車だけはバンバン来る。何台かのクルマが停車して、清正公岩の左奥をちらっと見て先へ進む人もいれば、デジイチを持って構える人もいる。
なんかあやしい。
とりあえず見よう見まねでコンデジを構えてみる。

すると、

そういうことか!
SL人吉だって。そんなん走ってるって知らんかったよ。

それにしても、球磨川沿いはなんて魅力的な構造物が多いんだ。
次回の重点エリアにしたいな。

津奈木へ出て広域農道を走るつもりが、どこをどう間違ったかわからんけど佐敷に出てしまった。
芦北広域農道を通って田浦へ。
今回、走っておきたかった熊本県道254号。暗峠の1.3m制限や石川県道43号の最大幅0.8m制限には負けるが、1.4m制限と。しかも県土木部が「通れんよ」って案内してるだけで、公安委員会は「アルファード?通れるもんなら通ってみぃ」てな感じで制限していないという噂なのでね。
1.4mつうと現代の軽自動車はアウトで、550cc規格時代の軽自動車サイズ。(正確には660ccで1.40mの時代があったけど)

チャレンジする気満々だったんだけど、出鼻を挫かれた格好になったのと、浜側に開通した快適二車線道のおかげで激細区間は県道指定を外れたことがわかったので、無理はせずに気持ちいい道を選んだ。

これが県道だったん?

これは激細区間の北詰。このように通せんぼされてしまってるし。

というわけで、またひとつ、話題の道が消えていましたとさ。

八代南IC近くのコンビニで休憩しつつ夜~翌日の天候を調査してみると、どうやら本降りの雨らしい。撤収できなくなるほどの雨量の可能性があるので設営を見送り、玖珠の宿に連泊を決めて阿蘇方面へ向かう。

今回ツーリングのメインイベントのひとつ、伐株山に到着してインターバル撮影を開始したものの、雲が広がってどうにもアカン。湿度が高くて夜景もいまイチ。次の日は身動きできないはずなので、翌々日に期待する。


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