吊橋ツアー2011秋

吊橋って楽しいよね。
わくわくするというか、ドキドキするというか。
みんな感じることは同じなので、明石海峡大橋竜神大吊橋に人が集まるんじゃないかと。

とりわけ、踏み板の幅が狭く、足元から川面が見える形式の吊橋はテンションが上がる。
そんな吊橋が多く架かる大井川流域へ出かけることにした。


手元のアルバムやblog記事を漁ってみたところ、大井川流域へのツーリングは2010年3月13日以来、吊橋は2008年4月26日以来らしい。
ならば、久しぶりに赤石温泉白樺荘へ行ってみるか。

・・・と思って、念の為に白樺荘の情報をチェックしてみたところ、なんとなく雰囲気が違う。どうやら建て替えられたらしい。2009年7月1日から新施設で営業しているとのこと。そして、驚いたことに有料になったようだ。これは一度行っておかねば。

04:30起床。・・・のはずが、04:50起床。(←この20分の遅延を後々まで引きずることに)
05:30出発。のはずが、06:00出発。
四つ木でMEX C2内回りに乗ろうとしたら工事閉鎖。帰宅後に調べてみたら、9月13日から11月25日まで料金所ブース安全通路設置のための工事で閉鎖しているらしい。全く知らんかった。そのまま小菅へ向かうものの、よく考えてみりゃ小菅から乗ったことがない。もしかして三郷方面だけだったりしたらマズいな、と思い直し(調べてみたらC2外回りだった)て、C2外回り四つ木へ引き返し、レインボーブリッジ経由で東名道へ。これで15分以上の遅延。
葵区のコンビニに8時過ぎには到着しているはずのところ、9時到着。

静岡r189は路肩崩落通行止めとの情報あり、r27で口坂本温泉を経由して井川湖へ向かう。

本日の1本目、中山沢夢の吊橋。
大井川鉄道のレールエンドから500mぐらいの場所にある。
今回は橋の東詰、井川大仏側からアプローチした。
最近架け替えられたようだがワイヤの張りが甘いようで、歩くと激しく揺れる。
規模の割には堪能できる吊橋だ。

橋の東詰には謎の廃トンネルがある。
覗くと反対側の出口が見え、感覚としてはせいぜい50m程度なのだが、地図上では抜けきるまで300mはありそうだ。

県道が開削される(=上流のダムが建設される)前に使われていた生活道路だろうか。

ここから先は一本道。
ダムまであと1.5kmの場所に「一般車通行止め」の看板が出されているが、これは登山者向けバスがこの駐車場から発車しているからなのか、ここからダムまでの間の路肩復旧工事中のためなのか、不明。バイクだからかも知れないが、県道起点まで乗り入れることができた。

県道起点は一般車通行禁止の東俣林道の起点でもある。
ここから徒歩で畑薙大吊橋まで行く。

紅葉の畑薙大吊橋拡大する

今年の台風被害と思われる路肩崩壊や土砂崩落現場を抜け、40分ほど歩いて到着、紅葉の畑薙大吊橋。
なかなかエェ塩梅の色である。

幅40cmの踏み板はアルミ製なので幾分安心だが、それでも足元の湖面が見えるのはドキドキする。おじさんでもドキドキするのである。一緒に渡る相手が相手ならつり橋効果もあるのだろうが、しょっちゅう一緒に飲んで、CSのドナドナ場面に立会い、嫁さんも知ってるW氏と一緒では、普通に渡るだけである。

ちなみに、前回(2008年4月)に来たときにはこんな感じ。踏み板が更新されている。
そう。以前は木の板だったのである。
踏み板が腐ってると、一歩踏み込んだ時の微妙な柔らかさを足裏で感じてイッキに死亡フラグが立つのだが。

まぁ、どこぞの遊園地のアトラクションではないので、そんな楽しみ方は要らんけどね。

畑薙大吊橋の上から眺める紅葉拡大する

畑薙大吊橋の上から眺める紅葉。水の色といい、緑と黄色と赤の混じり具合といい、とっても良い感じである。ただし、自分で作った揺れが残るので、橋上からの撮影はなかなか難しい。

畑薙湖に映える紅葉拡大する

畑薙湖に映える紅葉。
湖面の流木が少し残念だが、それでもこの美しさよ。
このまま何時間でも眺めて・・・いられないけど。

バイクに戻ると既に13:30。1時間半歩いて軽く汗をかいているし、すっかり空腹なので、白樺荘へ急ぐ。

こんな山間に不釣り合いな建物だが、なあに、50年もすりゃ絶妙に周囲に溶け込むようになっているさ。

要は風呂である。
以前の白樺荘時代からのヌルヌル感は健在のうえ、露天から眺める茶臼岳の風景もなかなかよろし。

てくてく歩いてかいた汗を温泉で流し、すっかり棒になった足を投げ出してビール・・・というわけにはいかんので、フリーでその気分になる。
久々のこの感覚、満足である。

食事は以前から白樺荘内にあった「らいちょう」が引き続きやってるようだ。メニューも昔のまま。値段も昔のまま。
・・・って言うと良心的な気がするが、以前は風呂が無料だったから許せた食事の値段も、風呂が有料化された今となっては山小屋感覚か。むしろ、こんな辺境で温かいご飯が食べられることに感謝すべきであろう。

というわけで、この日は「やまめ丼(1000円)」にした。見た目はシンプルだが、しっかりした味がついたやまめがナイス。

小河内の廃吊橋拡大する

東名道までまだ100km近くある。1時間ほどで切り上げ、次のポイントへ向かう。

田代第1トンネルの東詰、ヘアピンカーブの先端から分岐する1車線の枝道を抜けた先にある小河内の廃吊橋に寄ってみる。以前来たときにチラと見えて気になっていた吊橋だ。ネット上で廃吊橋だとわかっていたが、いざ近くまで行ってみたものの・・・吊橋につながる道がわからない。既に自然に還ってしまったということか。調査している時間はないので、やむなく次のポイントへ。こうして何度も井川へ足を運ぶことになるのだ(^^;

井川大橋はあまりにも有名。
井川湖のほぼ中央、昭和32年に架けられた吊橋で、2t以下なら自動車も通行できる。
以前は轍部分に踏み板が敷かれていたが、今回訪問した際には取り払われていた。これなら風さえ強くなければバイクでも通行できるかも。対向車が来ないことを十分確認してから渡り始めないと、橋には離合できる場所がないのでとんでもないことになる。

井川から接阻峡までの道はこのまま永遠に抜けられないんじゃないか、と思うほどに激しくウネウネしており、食後のまったり気分で通行して酷い目に。

青部の吊橋拡大する

青部の吊橋。
青部の集落内からこの吊橋までアプローチできるはずだが、どう辿ればいいかわからなかったので、前回のふらっと静岡ツーリングで取材した青部与一跨線橋の突き当たりにバイクを止め、吊橋へ向かう。

ここは生活道路だけあって、観光目的の吊橋とは違う。木製のハンドレールや踏み板がいい味を出している。

一応自転車を押して渡ってもいいようだが、この踏み板の幅で、どうやって渡ればいいのか。謎。きっと、地元の小中学生は、親や学校から厳しく禁止されているにも関わらず、自転車の早渡りなんかをやってるんだろうな。
・・・って、まるで「つりばしわたれ」状態?

青部の吊橋に夜が近づく拡大する

モタモタしていたら、この橋で日没の時間。
早く向こう側へ戻らなきゃ。日が暮れてからこんな橋を渡るなんてどんな罰ゲーム?

実は、この橋の袂にある小学校跡らしき建物に惹かれた。ネットで調べたところ、青部小学校跡らしい。最訪問して正面からじっくり眺めたい。

予定ではこの後に塩郷の吊橋(久野脇橋)にも行く予定だったが、完全に時間切れ。
東名道へ向かう途中、真っ暗な状態で橋の下を通過したが、やはり日没後の渡橋は確実に死亡フラグ。
・・・この調子だと、あと3~4回はこの地を再訪しそうだ。

走行距離:622km
走行時間:9h22m
給油総量:25.2L
平均燃費:24.68km/L