山手トンネルウォーク

首都高速中央環状線が3号渋谷線まで延伸する工事が進められていたが、ようやく完了して2010年3月28日(日)16時に開通する。それを記念して、巨大ループである大橋ジャンクションを徒歩で通行する最後のイベント「山手トンネルウォーク」が開催されたので、参加してきた。
都合のつく限り応募し続けた首都高講座の大橋ジャンクション見学会は抽選から外れ続け、これが最後のチャンス!と思っていた首都高講座17限目「山手トンネルプレミアムツアー」(2月9日開催)の抽選にも外れて、絶望視していたのだが、2月16日に公開ウォーク開催の情報を入手して、わたやすさんの協力の下、2月19日募集開始と同時に応募、無事に参加権を得ていた。

実はこの公開ウォーク、近隣住民3,000人の招待を含め、定員は15,000人程度と目論んでいたらしいのだが、募集開始から2日間で定員に達したため早期切り上げとなったとのことである。(募集人員に関しては、来週開催される第二京阪ウォーキングと対照的な話があるのだが、それは後で。)
ともあれ、友人たち8人と楽しい都市ハイキングになるはずが・・・雨。
それも、夕方からは雪の予報となるような冷たい雨。
前もって周辺の駐輪事情を調べてバイクで行く気マンマンだったのだが、已む無く電車で向かう。


池尻大橋駅9:30集合だったのだが、改札口周辺はコッチ側らしき人間があふれ、似たようなニオイがプンプンする。みなさんご苦労さま&スキモノですねえ。
かくして、時間までに全員集合(9名のうち3名が女性というのは、なかなかの比率?)して、現場へと向かう。
雨の中、道案内に立つスタッフのみなさん、お世話さまです。
なんと、このスタッフのほとんどは、首都高速の中の人(東京建設局はほぼ全員?)で、このイベントのために大橋ジャンクションのことを徹底的に勉強してきたとのこと。中の人とは言え、普段は関係ない業務をやってる人も多かろうに。

9:40に現地に到着(大橋ジャンクションのループの内側にある施設は「大橋換気所」なのだ)したが、早くも行列ができている。早く行かないと消えてなくなるものではないのだが、気がはやる。

周囲はあらゆる世代がいて、少し違和感。
こんな雨の中なのにわざわざ来るなんて、意外にみんな「ミッチャン」なのか?

100番目ぐらいに並ぶことができたが、傘を片付けたりしている間に受付のスタンバイが完了したようで、10:00スタート予定を少し早めに開場するとのこと。早目に来てヨカッタよ。
参加賞?らしきものとパンフレット各種をもらい、いざ本線へ。

大橋ジャンクションの東名道方面と都心環状線方面の分岐点拡大する

ループのほぼ中央付近で本線に入った後、まずは地上部を登っていく。そして、大橋ジャンクションの東名道方面と都心環状線方面の分岐点を過ぎたところで折り返す。

すぐそこに3号渋谷線拡大する

ウォーキング折り返し地点のすぐ向こうに3号渋谷線が見える。中央環状線から大橋ジャンクションに入った後はずっと上り勾配なのだが、この合流部の直前で下り勾配に変わる。速度が低下しないようにアクセルを開け気味で走ってきて、外の明かりが見える頃に急に加速する格好になるのだ。
まぁ、トンネルから出るときは本能的に減速するから、これでいいのかも。

分岐点近くの様子拡大する

分岐点近くの様子。
写真右側が分岐点(3号渋谷線本線)だ。

青は東名道方面、赤は都心環状線方面拡大する
あちこちで紹介されているので、いまさら感はあるが一応書いておくと、路面(と一部の標識)は、方面が識別しやすいように2色に塗り分けられている。青は東名道方面、赤は都心環状線方面で、それぞれ、海の色と東京タワーの色って覚えてくださいね、とのこと。なんかビミョーな説明だけど、許す。


ノノジストとしては、是非とも全景写真を撮りたいところだが、適した場所に行くことが極めて難しいので、模型で我慢する。こんな構造なのだ。大きさは国立競技場とほぼ同じだって。元々、この地にあったのは東急バスの車庫とのこと。そんな情報や、昨年夏のタモリ倶楽部で描いていた大橋ジャンクションのイラストの完成版もトンネルウォークの途中に展示されていた。
特に、タモリ倶楽部デザインの看板(というか、ループ標識みたいなの)は秀逸で、是非市販して欲しいものだ。ダメもとでその場にいたスタッフの方にお願いしておいたが…
なんだか、カッコイイ拡大する

工事進捗のモノクロ写真をプロジェクターでトンネル内壁に投影しているだけなんだけど、なんだか、カッコイイ。

大橋ジャンクションは、地下を走る中央環状線と地上を走る3号渋谷線を結ぶので、途中までは地下トンネルである。中央環状線だけでなく、ジャンクションのカーブさえもシールドマシンで掘り抜いたような説明(と思うけど、もしかすると理解違いかも?)があった。そのシールドマシンの掘削端がこの爪だ。

ずっと下っていくと、やがて今回のメーンイベント?である、火災消火の水噴霧デモ会場に到着する。30分に1回のデモなので、見逃すとここで長時間待機するハメになるところだった。動画で撮影したいところだが、手は2本しかないので、静止画だけにしておく。



水噴霧が終わると、スタンディングオベーションの如く拍手が沸き起こったのだが、妙に納得した。
しかし、いくらトンネル火災とは言え、こんな散水が行われたら、走行中の車両は却って危険なんじゃないか?と思ったが、スタッフの説明によると、監視所で火災と車両通行状況や避難状況等を監視して、走行車がある間はできるだけ散水しないそうだ。


大橋ジャンクションの地下部と地上部の境界拡大する

ジャンクションの構造として、地上部は地上用建設物の構造、地下部はトンネル構造なので、その繋ぎ目ではシールドマシンの丸型からボックスの四角型に変わる。この写真がその場所だ。そしてここは中央環状線品川線(ただいま工事中)から分岐してきた線と合流する地点でもあるとのこと。数年後には写真中央の構造物が撤去され、車線が追加されるそうだ。

忘れちゃいけないのが、大橋ジャンクション内は制限速度40km/hってこと。カーブが連続していて、バンクもそれなりにつけられているので、40km/hで走るのはバイクにとっては少し辛いかもしれない。
このバンクが曲者で(カーブだから曲者で当然か?)、このトンネル内で渋滞で停止するなんてことになったら、立ってられない。フルパニアだと・・・coldsweats02

南側から見た大橋ジャンクション拡大する

全長約3kmのルートだったが、首都高を歩く機会はそんなにないうえに、新しい?技術や機器も使われているので上下左右をグリグリ見渡している間に時間が過ぎた印象だ。今から考えたら他にも質問したいことがたくさんあったのだが、聞けずに残念。
ともかく、ここまで丁寧な説明をしてくれた首都高に感謝である。

これが参加賞(?)。色鉛筆である。
なんで色鉛筆なのか?
ワタシとしては、TOKYO SMART DRIVERのステッカーのほうが数段嬉しかったかも。

さて、初走行はいつになるだろうか。
3月28日(日)16時を目指すか?
ともかく、ウチから東名道方面へ行くときには、C1はまず通らなくなるだろう。
四つ木からC2で大橋まで。
おっと、そんな車がイッパイか。


で、冒頭で書いた「対照的な第二京阪ウォーキング」とは?
ワタシがアレコレ言うより、当事者らしき人のブログをリンクしておくのが手っ取り早そう。
徒然煙草の咄嗟日記 : 道路系の変な話
これはチトひどい話だ。いくら大阪府がビンボーだと言っても、自治体が住民相手にナニワ商法を展開しちゃいかんだろ?カネを払わなきゃ申し込みを受け付けないって・・・そして、ハズレた人(ハズレが大多数)には手数料を差し引いて返金だなんて。これで儲けたのは誰?郵便局との癒着?なんてことはないだろうが。
こんなことがあると、東京の人は紳士淑女でヨカッタ、と思います。
こんなときだけやけど。


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