首都高速、対距離料金制へ?

MEXHEX から、対距離料金制への意見募集が行われている。(2005年11月17日締切)
MEX : 首都高速道路株式会社のサービスについてのご意見募集について
HEX : 阪神高速道路における対距離料金制に関するご意見募集について
極めて大雑把に要約すると、
共通 : 固定料金制とゾーン料金制をやめて、2008年度に対距離料金制へ移行しようとしている。ETC無線通行が一般的になれば、路線・区間・時間帯等に応じた弾力的な料金設定が可能になる。
MEX : 普通車 31円/km × 利用距離(km) + 210円 (税込み)
HEX : 普通車 31円/km × 利用距離(km) + 290円 (税込み)
ということらしい。ふーん、阪神のほうが高いんやね。物価も土地代も安いのに?
ここで整理。旧JH区間の料金はどうなっているかというと、
普通車25.83円/Km × 利用距離(km) + 157.5円(税込み)
ただし、100Kmを超え200kmまでの料金は25%引き、200kmを超える部分は30%引き。
なお、大都市近郊区間(川口~加須,練馬~東松山,三郷~谷田部,湾岸市川~成田,成田~新空港,東京~厚木,大津~西宮,中国吹田~西宮北)は、キロ単価を20%増しの30.996円/km。
一方、本四道路は別料金体系になっていて、
40.95円/km × 陸上部走行距離(km) + 368.55円/km × 海峡部走行距離(km) + 131.25円
※明石海峡大橋のみキロ単価を1.6倍にて計算
ただし、2003年7月以後は、上記から28%引き。
HEXは盆暮れ程度しか走らないので、言えるのはMEXについて。
でもって、何が私の主張ポイントかというと…




■対距離料金制には基本的に反対
中央道や東名道から千葉方面に向かう車両は都心を抜けることになる。対距離制を導入することにより長距離利用料が高額になるため、都心通り抜け車両が一般道を走る確率が高まり、MEXの存在意義が半減する。東京外環道(大泉以南)や中央環状線(品川線)が完成するまでは、対距離料金制を導入すべきでないと思う。説明資料では「渋滞や混雑を避けたご利用または交通容量に余裕のある端末区間等のご利用がしやすくなります」と書かれているが、これは乗継制を導入することでも実現できる。

■対距離料金の基本設計イメージは高額すぎる
旧JHの大都市近郊区間と同じキロ単価を適用するアイデアが提示されているが、道路幅・制限速度・SAPA等の設備等、サービスレベルが大幅に違うのに同じキロ単価を適用するのは”ボッタクリ”である。キロ単価25.83円/km(税込み)を超える設定を容認できる余地はない。また、ターミナルチャージ(固定額部分)についても旧JHの157.5円に比べ高額であるが、その料金設定に見合う諸設備が整っているとは言えず(整える必要もなく)、こちらも容認できない。

■車種の細分化
対距離料金制への移行は、MEX利用車両の殆どがETC無線通行車となることを前提としているようであり、ETC無線通行すれば車種判別を機械的に行えるようになるので、現状の2車種は不合理である。細分化し、旧JHの車種区分に二輪車を加えた6車種とすべき。乗車定員や車重を考慮すると、二輪車料金は軽自動車の半額以下が妥当である。

■乗継制の導入
ETC無線通行を前提とするなら、IN/OUTの時刻や料金所の把握が容易となる。渋滞回避のために一時的に一般道へ出た後、所定の時間内にMEXを再利用する場合は、継続して走行していたものとみなして料金を計算していただきたい。

■ゾーン料金の撤廃には賛成
平和島・大井・浦和南の「区域を跨ぐため」だけの本線料金所を廃止でき、渋滞緩和に役立つ。
といったところだろうか。「他社線乗継割引料金の設定」(例えば、東名道からそのままMEX3号線へ入るなら150円引き、等)を言うべきか少し迷ったのだが、メリット少なくして複雑になるだけのような気がしたのでやめた。
MEX中央環状線(新宿線)は2006年度開通予定なので、2008年度の都心環状線を通行車数がかなり減っていることを祈る。あと、これはMEXではなくc-nex(中日本高速)に言うべきことだが、中央道の高井戸入口を作ってほしい。永福~高井戸が300円ってのはどうにも納得できないんだよな。感覚的には50円か100円が妥当かな。これは対距離制に移行しても料金案のとおりなら200~250円になり、望ましいと考える額よりかけ離れてしまうのである。
ともかく、MEXに対距離料金制が導入され、車種区分が現状のままと仮定すると、私が最もよく使う「四つ木~高井戸~八王子」が、これまで1,200円のところが1,550円ぐらいになるのである。よもやあるまいが、中央道の均一区間に対距離料金制が導入されたりしたら、「四つ木~高井戸~八王子」が2,150円になるのである。こういうことは絶対に阻止しないといけない。

2005.11.06 追記
さかきんぐさんが 三郷発の料金シミュレーション をやっている。生活に直結しているので、とてもイメージしやすい。「実際に利用するほとんどの場合が値上げ」ということがよくわかる。私も四つ木発の料金シミュレーションをやってみるかな?


3 Comments

  1. 対距離制の料金を計算してみると、
    事実上の値上げですよね、これ。
    首都高がいうには利用者の50%にとって値上げ、
    残り50%には値下げっていってるけど、
    短距離利用者がそんなに多いという実感がないんですよね。
    それと非ETC車両については
    検討中としかいってないけれど、
    いったいどうするつもりなんでしょう。
    対距離に最高額頭打ち制度を導入して
    それと同額とでもするつもりなんでしょうか。
    それにしても、
    いつもながら要点をすっきりとまとめてくれるので、
    鳥頭の私としてはとても助かってます。

  2. chiyamanさん、お久しぶりです~ Fサスの調子はどうですか?
    利用者の中央にあたる利用距離は18km、ということなんですけど、コレ、本当に怪しい。ウチからだと台場や銀座あたりまでしか行けないんですよ。そんな距離、頼まれても首都高使いませんゼ、って気がするんです。(タダなら使うかも~)
    しかし、知人(調布在住)によれば、新宿方面へ車で出かけるとき、その距離に関わらず下道利用は最小限らしいです。理由は、路駐やすり抜け原付がウザいから、だそうな。また、都内の道を知らないからシュトコー使っちゃえ、って人が多いのも事実。
    私のMEX利用状況はそのうち別エントリにまとめようと思いますが、平均利用距離は30km以上なので、対距離制で計算すると確実に値上げになります。漫然と構えていると、とんでもない方針を示しかねないので、しっかり意見を言わないとネ!

  3. こんにちは。
    首都高速の対距離料金制は馴染むには微妙ですね。中央道(高井戸-八王子)や外環道等の均一料金制はどうなるんだろう?。
    18kmってどうなんだろうね?。霞ヶ関から中央道や東名接続まで14kmくらいだから、余裕で中央値18kmを超えるはずだが..。最ピークの利用距離が10kmも疑わしい。首都高速を短距離利用する人って多いのかなぁ?。しかも中央値18kmを770円と設定するからびっくり。よって、実質700円を切るのは15kmまで。神奈川線(600円)なら12kmまでだ。困ったものです。
    乗継制の導入は今にでも採用して欲しいですね。渋滞緩和に大きく効果があると思う。ではでは。

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