2026年04月16日訪問 [Google Maps] [地理院地図]
比謝川跡に架かる市道橋。1988(昭和63)年頃までは比謝川の本流だったが、河川改修により調整池のようになっている。
1912(明治45/大正元)年完成※、橋長12.3mの3径間石造アーチ橋だが、現在見えているのは東側径間だけらしい。
※沖縄市橋梁長寿命化修繕計画(沖縄市建設部道路課)による。参考資料2によれば1907(明治40)年の証言がある。
高欄はコンクリートブロックなので戦後に築かれたものだ。
輪石は一重、壁石は野面積みの空積み。
現在見えている径間の両端に設置されている規制標識「重量制限(320)」。下には、市指定文化財候補の貴重な建造物であることが解説されている。ということは、他の2径間は既に撤去されていて破損の心配がないということか?
その標識の下に見えている四角いコンクリート構造物が、橋名の由来になったメーヌカーガー(井泉)の痕跡だ。段丘崖の湧水だったのだろう。
沖縄や奄美の橋を調べていると、だいたいカー(ガー)にたどりつく。カーとガーの違いを調べたので備忘録。
水源そのものを指したり言葉の先頭にある場合は「カー」
名詞に続く場合は「ガー」
「隅田川(スミダガワ)という川(カワ)がある」という発音とほぼ同じ。日本語の文法のひとつ、連濁によるもの。
水源は「カー(ガー)」「ジャー」
水の流路(現代共通語の「川」)が「カーラ(ガーラ)」
竹や石の樋を渡して汲みやすくした水場が「ヒーガー」「ヒージャー」「ヒージャーガー」
ちなみに奄美大島の島言葉で水源は「コー(ゴー)」「クムイ(グムイ)」、沖永良部島では「ホー」
つまり「メーヌカーガー」は「前ぬ川川」(前川という場所の湧水)だろう。この少し西に下泉川(シチャイジュンガー)という井泉が保存されている。メーヌカーガーの下の井泉の意だろうか。
- 参考資料
- 広報おきなわ(2025年6月号)
- 沖縄市の伝承をたずねて 中北部編(沖縄県文化財調査報告書第32集/2007年3月/沖縄市教育委員会)

