新道峠暁光

10月24日(金)、昼食を摂りながら週末の過ごし方をぼんやり考えていた。
朝晩がかなり涼しくなってきたので、信州はさぞかしいい紅葉だろうな、と。
そうだ、御射鹿池を撮ろう。

食後のコーヒーを飲みながら、某SNSにアクセスしてみたら。
友人Y氏が新道峠リベンジを果たしたいと書き込んでいる。夜景や雲海を撮りたいと言っている。くっ。それは迷うぞ・・・てなことを言ってる場合じゃなくて、雲海を撮るなら気象条件が最優先。確かに、翌日の条件はベストコンディションに近いかも知れない。
このようにして、週末は新道峠で過ごすことにした。

23時東京発。
きっと、カメラおやじが何人か来るだろう、早めに行かないと駐車スペースが埋まってしまうかも知れない。ということで、往路は勝沼まで中央道で。コンビニで夜食と朝食を買い込んで、真っ暗闇の水ヶ沢林道へ。
到着してみたら、何人どころの話ではない。終点の転回スペースは既に満杯で、途中の路肩を合わせると20台近くのクルマが先着していた。
こりゃあ、撮影ポイントが満員電車状態になるかも?と心配して、眠気を抱えつつ展望台へ急ぐ。

幸いにして第二展望台の先客は2人だけ。
挨拶もそこそこに、カメラをスタンバイしながら眼を暗順応させる。
街並みの灯りに照らされる雲と、富士山と、満点の星空拡大する

だんだん見えてきたもの、それは、河口湖沿いの街並みの灯りに照らされる雲と、富士山と、満点の星空。

星空に見とれて、しばし羊飼いの気持ちになる拡大する

あまりの美しさに放心状態。時折、流れ星が視界を横切る。シャッターを押すのを忘れるほど星空に見とれて、しばし羊飼いの気持ちになる。

東の空が朱く染まってきたが、流れ星は次から次へと拡大する

やがて東の空が朱く染まってきたが、流れ星は次から次へと、まるで魔法使いがスティックを振るように流れる。例えようのない感動。たまらん。

日が昇ってくると、雲海は厚みを増す拡大する

日が昇ってくると、雲海は厚みを増す。もはや河口湖の街並みは見えない。〽頭を雲の上に出し~というほどの厚みはなく、むしろ上半身ハダカのような雰囲気だ。

明るくなると、今度は水墨画の世界。再び見とれる。

4時間半ほど雲海を堪能して、ようやく撤収。

まだまだの腕前だが、ちょっとはマトモになったかな?インターバル撮影&TimeLapseムービー。

釈迦ヶ岳の向こうに八ヶ岳拡大する

新道峠から駐車場方面へ歩き出してすぐ、木々の向こう側にも雲海が広がっていることに気づく。そして、その雲海に浮かぶ釈迦ヶ岳と、その奥には八ヶ岳。シビれる風景だ。

甲斐駒と地蔵岳のオベリスク拡大する

八ヶ岳に見とれた後、少し左に視線を移すと、そこには甲斐駒ヶ岳と、地蔵岳のオベリスクも!
なんて贅沢な風景なんだろう。

とことん楽しんだら、急激に腹が空いてきた。
クルマを少し移動させて、広いところで朝食を摂る。
少し寒いが、それを吹き飛ばす爽快感だ。

朝食を済ませたら、後は帰るだけ。
・・・ではちょっとつまらんので、蕪入沢上芦川林道を通って御坂峠へ向かうことにする。


蕪入沢上芦川林道の終点の日向坂峠で、ふと路肩の下を見てみたら、なんだあれは。
パブリカのように見えなくもないが、ちょっと違う。ハイゼットかしらん?転落したのか、捨てられたのか。運転手は大丈夫だったのだろうか。

御坂峠旧道、天下茶屋前にて。紅葉と青空がまぶしい。

雲海が見られる季節はちょっと寒いけれど、また行きたいぞ、新道峠。


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