道路・交通

開源パーキングシェルター

2025年07月16日訪問 [Google Maps]    [地理院地図]

国道40号に建設されたパーキングシェルター。1989年11月完成、2012年12月移設工事完了、全長100m。
パーキングシェルターとは地吹雪や吹き溜まりが発生しがちな箇所に設置された緊急避難施設で、天候が回復するまで長時間滞留することを想定している。

パーキングシェルターの予告標識。他のパーキングシェルターと違って、国道から分岐した先にあるようだ。

開源パーキングシェルターは国道の側道に設けられている。国道本線を走行したままでは施設を利用できない。安全のため歩車分離を徹底した、というわけではない。

右の標識が裏を向いているのは側道が対面通行だからだ。
扁額(というか坑口銘板というべきか)がひどく色褪せているが、「駐車帯 開源パーキングシェルター 水洗トイレ 電話 AMラジオ」と読める。

開源パーキングシェルター建設当初は全長200mで、他のパーキングシェルターと同様に本線と本線外側に配置された駐車帯を全て覆う形式だった。中央分離帯を設置する方針になったがパーキングシェルターの幅員はそれに対応できないことから、分割して側道に移設した経緯を持つ。上下線のトイレ等休憩施設建物はたまたま十分な離隔距離があって移設不要だったらしい。

主構造は鋼製門型。鉄骨剥き出しだが違和感はない。幹線道路だけあって、他の道路に比べて利用者は格段に多い。この付近は道の駅やコンビニ等が全くなく、非降雪期においても貴重な休憩施設だ。

最初に建設されたときの構造物銘板は見つけたが、移設の銘板はなさそう。

国土地理院には適当な撮影時期の写真がなく、Google Earthで移設前後を比較してみる。

2010-08-22 Map Data : Google, Airbus
2024-05-02 Map Data : Google, Maxar Technologies

「ぶった切って移しましょうやー」って言い出したのは誰だろう?柔軟な発想だと感じる。

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