北海道ツーリング2012春 Day2(2429D編)

07:00起床。
テレビを見ながらをもそもそと食べる。


てなことで俄然ヤル気↑↑
てか、ラッキーポイントが標茶町って何よ?結構無茶な占いではある。

雪が映える滝川キリスト教会拡大する

早めにチェックアウトして、滝川のメインストリートを歩いてみる。
少し雲が出ているものの、抜ける青空が気持ちいい。
マイナス13℃のそよ風が爽やかだ。

少し歩いたところに教会発見。
雪が映えますな。こんな朝にこんな風景を見ると、なんとなく神妙な気持ちになるから不思議である。
賽銭箱はなさそうなので、心でお祈りして歩き出す。

これが滝川の中心部。
国道3本が交わっているのである。471号は滝川が終点、38号は滝川が起点で釧路が終点である。今日の旅は、国道38号並走の旅でもあるわけだ。

昭和7年築・北洋銀行滝川支店(旧北海道拓殖銀行滝川支店)拡大する

ギリシャ神殿風の円柱が美しい、北洋銀行滝川支店(旧北海道拓殖銀行滝川支店)。昭和7年築との情報も。

明治23年築・中川かなもの(旧丸井今井商店滝川支店)拡大する

こちらはさらに年季が入った明治23年築、中川かなもの(旧丸井今井商店滝川支店)。あの丸井今井らしい。
看板がすごいね。「REGZA」じゃなくて「東芝カラーテレビ」ですよ。
建物のみならず、昭和の金物店が動態保存されている。

汽車に乗るまでに少しぶらついて、と思ったのが失敗。こんなに歴史的建造物が街並みで残っていると知っていたら、もっと早い時間からうろついたのに。
でも残念ながら時間切れ。そろそろ駅に向かわないと。
で、駅前で見た風景。
三輪でスパイクタイヤを履いているとは言え、この氷点下&積雪路面をバイクで走るかなー?恐るべし、ヤクルトレディ。

さて、いよいよ日本最長普通列車の旅の開始までカウントダウン。さりげないアピールが1番線ホームにある。

真冬の北海道、さらに18きっぷのシーズン外なので、さすがに修行僧はいないようだ。
修行僧と乗り合わせると、なんとなく嫌な空気が車内に漂うからな。
それにしてもホームで立っていると冷え込んでくる。

滝川駅はホームがなぜか7番線まで(2番3番は抜けているが)ある。どう考えても、無駄に多い。

1番線から4番線を眺める。
ホーム下に、滝川駅中心と根室線0キロポストがある。

いよいよ始まる・・・

最後の国鉄型車両、キハ40入線。残念ながら、今日の運行は北海道塗装車だ。
まぁ、乗ってしまえば関係ないからな。

専用サボ。

これはこれでいいのだが、どうせなら、すみ丸フォントとか国鉄方向幕書体フォントを使ったらよかったのに、と思う。

まもなく発車します~~!
はい発車時刻を過ぎております~~!!
ご乗車お急ぎくださ~い!
このへんでドア閉めさせていただきま~す!
ダァシエリエス!シエリエス!!

てなアナウンスは皆無。気づいたときには動き出している。
そういや、昭和40年代の汽車ってだいたいそうだったよな。

ここから狩勝峠のすぐ西の落合駅まで、ずっと空知川と絡みながら線路が延びている。

富良野駅停車。
ここで増結して2両編成となる。

富良野駅って初めてだけど、もうちょっと立派な構造の駅だと思ってた。
普通の田舎の駅だよね。

富良野駅拡大する

富良野駅は11時08分発車。
随分と暖かくなってきた感はあるが、それでも氷点下だろう。まだ空気がピンと張り詰めている。

幾寅駅。
なのだが、駅名標は「幌舞」が目立つ。
もっとも、この駅では否応なくあの映画を思い出して涙がにじむ。

落合駅拡大する

落合駅停車中。

このカップル(ちなみに、男の目から見てもイケメン+一人なら声を掛けたくなる可愛い女の子。こういう取り合わせは珍しい)、滝川駅からずっと一緒である。席では仲良くレールウェイマップルを眺めている。もしかして修行僧?・・・と思ったが、次の新得駅で降りていった。てことは、真性の鈍行オタってことだ。

狩勝峠を越えて、いよいよ道東。車窓に広がる緩やかな風景が新鮮味である。


5時間も乗ってりゃ、そりゃ厭きもするさ。
でも、予想外の絶景が唐突に現れるので居眠りしていられない。

十弗駅停車中。

そりゃ、この字は漢字で書くより英数字で書くほうが早いな。
事実、IMEで変換できない。

豊頃~新吉野間の直線路拡大する

厭きてどうにもならなくなって車内をうろつき始める。2両編成で運行されているが、乗客は私のほかに1名のみ。なんとも贅沢な時間である。

豊頃~新吉野間の直線路。
「まっすぐ」が気持ちいい!

常豊信号場で列車交換待ち。

最初は駅だと思ったけれど、ドアが開かないのでハテ?
よく見ると駅名標に駅ナンバーが付いていない。なるほど、信号場である。

尺別駅にて停車中。

待避だか交換だか知らないけど、その列車が遅れているとかで、あろうことか30分ほど停車するとのこと。なぬー?早く降りたいのに・・・それに、釧路で乗り継ぎの時間は確保されるのか?ちょっと心配になってきた。

その後、交換予定だった駅の停車時間はほとんどなく、回復運転も行われたようで快調に遅延を取り戻している。大楽毛では12分遅延まで回復。

結局、定刻より10分ほどの遅延で無事に終着釧路に到着した。ほとほと疲れ果てて、あやうく完乗証明書をもらい損ねるところだった。

改札で「滝川から」と言った瞬間に女性駅員がにこやかに「はいー、お疲れさまですー(はぁと)」と証明書をくれた。んー、なんとなくメイド喫茶に来た気分だわ。何故だ?

すっかり夜だ・・・
1番線に置かれたSLのイルミがなんとも「釧路の夜」である。

あなたのつめたいそのひとみ
なぜにワタシをいじめるの・・・

意外に込み合う汽車は順調に釧網本線を北上する。
車窓から景色はほとんど見えないが、iPodから流れてくる曲はもちろんコレだ。

やがて塘路駅、約25分の延着。降り立つ客はワタシひとり。
新千歳空港発券のきっぷを運転士に渡すと「えっ?」って顔をしていたのが印象的。
駅から徒歩3分のユースホステルに向かう。釧路近隣では究極の駅チカ宿だろう。

夕食は18:30なので、予約時に食事取り置きをお願いしておいたのだが、これはすごい。まるでペンションのような食事だわ。

温かい食事は心も温まる。北海道シチューのCMを体感する食事だった。

ワタシのほかは家族連れと台湾の女子学生らしく、話す相手がいないので食後はすぐに部屋に入った。つまり個室だったのである。

で、ベッドに横になってみると、なんと天窓から月が見える!
ここ・・・本当にYHかよ?
今までのYHのレベル感を遥かに超越している。とっても気に入った。ただし、宿泊人数に比して風呂が少ないので、バイクで来るときは茅沼温泉あたりに立ち寄っておくほうが無難だろう。

塘路駅で交換する最終列車拡大する

そして、宿泊室の窓から駅が見える。駅構内踏切の音が聞こえるから、撮り逃さない。

塘路駅で交換する最終列車、ちょっと幻想的な写真を撮れた。
この季節に来てよかった。
HTBの占い、当たってるよ・・・
満足感いっぱいで、アルコール抜きで眠りについた。