F650GSの車検が迫る。遅くとも11月には入庫して大規模メンテナンスしないことには、今後乗り続けることは難しくなる。というか、こんな重さのバイクにあと10年乗り続けるなんてムリ。大規模メンテナンスに費用を投ずるぐらいならダウンサイジングするほうがずっといい。
と思って、セローの後継を待ち続けた。現存する250ccオフ車はCRF250・KLX230・G310GS、アドベンチャー系を加えればV-Strome250・Versys250も選択肢になる。あとはヤマハの新モデルを比較するだけと考えた。
セロー・ファイナルエディションが2020年7月31日に最終出荷したとの報道を聞き、その後のヤマハのプレスリリースを待ち続けた。スーパーセロー250とかテネレ250を発表するに違いないと確信していたが、一向にその気配がないばかりか、2021年7月19日には「2050年までに二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出量を削減するための新目標を発表した。二輪車では電動化を進め、2050年時点で販売台数のうち9割を電気自動車(EV)にすることを目指す。」との発表があった。
ヤマハは原付一種スクーターをOEM供給に切り替えたように、実を取るための経営戦略がしっかり練られていると感じるので、250ccオフ車クラスの開発は他社に任せる(そしてリソースを電動バイクの研究開発に振り向ける)と判断してもおかしくない。2021年9月6日にようやくそれに気付いた。
一方、ハンターカブ150というまことしやかな噂も流れたが、当面先の話らしく待つ気にはなれない。
250ccオフ車は軽量が正義。社外品の充実も大事。何よりも航続距離の長さが極めて重要。
そんな要素を勘案した結果、消極的にCRF250Rallyを選択せざるを得ない状況になった。この20年ずっと二足二輪走行してきたので、いまさらバレリーナな車体には興味がなく(高速走行中は膝が楽なんだけど)、ローダウン仕様のSTDに決定。
この判断にたどり着いたのが2021年9月10日。急いで在庫を探索、翌日にディーラーを訪問してサイン完了。翌週末には納車可能との提示だったが、それではF650GSの処分が間に合わぬ。9月下旬は夏休みが取れそうな雰囲気もあった。
そんな納車日調整を経て、2021年10月9日に引き渡し。
納車セレモニーを期待したわけではないが、15分ほどの説明で「店を出たら左右どっちに向かいますか?」と聞かれたのは少々脱力した。80万円の買い物だぜ?もう少し顧客の意向を聞けよ。百貨店なら1万円の買い物でももっと大切にしてくれるぜ?と思いつつ、路上でワタワタとゼロのオドメーターを写真に収めたり、電源取り出し方法を聞き取ったり。
ともあれ、新たな2台体制が確定して一段落。新型コロナ騒動も落ち着いてきたので、藪漕ぎを計画しますかね。
それにしてもこの重さ(152kg)はなんとかならんのか。まるで400ccじゃないか。ま、車格もパワーも40年前の400cc並みではあるけれど。