給湯器リターンズ

我が家の給湯器を前回換装したのは2008年3月。一般的に寿命と言われる10~15年をとっくに過ぎていつ壊れるかビクビクしていたのだが、そんなスリルを味わう必要はなかろうということに気付いた。どうせやるなら水回りを刷新しようと一念発起、浴室洗面台便所その他諸々リフォームすることにした。札幌に住む同い年の友人が家を新築したこともきっかけのひとつであった。

メーカー選びで一苦労、TOTO・タカラ・リクシルのショールームを巡って、半ば予想通り風呂と洗面台はタカラ、トイレはTOTOで落ち着いた。浴槽は人造大理石か琺瑯か大いに迷ったが、琺瑯は万が一にも傷ついた時に修復が面倒(かも知れない)だと思って落選。ヒートショックが心配なお年頃に突入しているので浴室暖房は必須。足腰がどうなるか未知の世界に突っ込んでいくので、そこらじゅうに手すりを付けた。

大いに戸惑ったのは壁紙と床クロス。選択肢多すぎ。もうちょっとで「営業さんが直近で担当したお宅が選んだものと全部同じで」って言うところだった。世間の戸建て新築の人たちはよくこんな試練をこなせるなあ。

施工期間はちょうど1週間。ご近所への施工あいさつを始め、施工会社が諸々の手続きをテキパキ進めてくれて助かった。

それにしても、毎度のことながら住設機器の進化には驚かされる。
16年前は給湯器のリモコンがしゃべることに驚いたが、今回はガス代や水の使用量を示してくれることに驚いた。

次回の換装ではAIと会話できるんだろうなあ。もしかすると湯船で寝たら起こしてくれたり、意識を失っているようなら消防署に自動通報してくれるかも知れない。

「だんなさま、今日の入浴は少し遅い時間になりましたね」
「いやあ、ブログ記事のエビデンス集めに時間がかかってね」
「その記事、国会図書館にいい資料ありますよ、資料名をメッセージしておきますね」
「おう、助かるね、いつもありがとう」
「今月のサブスクリプションはここで終了です。チケットを追加しますか?」


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