オフラインナビアプリ : OsmAnd

フリーの地図であるOSMを使ったオフラインナビアプリのOsmAndを見つけてインストールしたのは先週土曜のこと。インストールして数時間は、その高機能ぶりにただただ驚くばかりであった。

その後、外出して使ってみて、いくつかのことがわかったのでメモしておく。
結論から言えば、徒歩やクルマに載せるナビとしてはほぼ合格点だが、バイクや自転車に載せるには現時点では今ひとつ。しかし3つぐらいマイナーバージョンが進めば、使えるレベルに達しそうな印象である。


現在地表示モードのみ(ナビゲーションしていない)のときは、自動センタリングしてくれない
これが車載ナビとしてかなり致命的。いつも目的地を設定して走っているわけじゃないからなあ。走行中に「現在地付近にコンビニはあるかね?」って思った時に、表示されている地図エリアが現在地じゃないのは困るよ。改善リクエストを出してみよう。
速度依存ズームの差が大きく、閾値前後で走行すると難読地図になる
走行速度に応じてズームが変わることは電車に乗って確認したが、ズームされる速度閾値が20km/h, 40km/h, 80km/hに設定されているようで、その前後の速度で走行すると地図の拡縮が頻繁に繰り返されて、とても見難くなる。無段階ズームで解決することだけど、さすがにそれは贅沢なリクエストだな。


スリープさせるとトラックログが途切れる
右は先週日曜にディーラから帰ってくるときに取ったトラックログ。試しにスリープさせてみたら、案の定、その間の軌跡は記録されなかった。ナビ+ロガーとして使うためにはスリープさせちゃいけない。ロガー機能だけでいいときは山旅ロガーMy Tracksを使えばいい。
2012年12月16日追記
スリープさせてもロギングを継続する方法があったので、このページの最後に詳細を追記する。
音声案内は結構使える
gmskさんって人が公開している棒読みちゃん合成音声を試しに入れてみた。案内のタイミングがなかなかいい。フリーソフトの合成音声は品質がそれなりなので、有料で構わないので高品質音声が欲しいところ。特徴あり過ぎのキャラ声は事故の元なので、小谷真生子さんのようなプレーンな音声が望ましいね。
向いている方向を表示するオプション機能
右のスクリーンショットに、端末を向けている方向が示されている。地図をヘッドアップするなら不要だが、ノースアップで使いつつ相対的に空間把握したい場合に便利な機能だ。ワタシ自身はあまり使わないと思うけど。
電力消費は少なめの印象
GPS系アプリは電力消費が激しいのが一般的だが、1時間ほど使っても激減というわけではなかった。もっとも、丸1日使ってみないと正確な評価は難しい。
日本語化は進行途上
画面表示内容にまだまだ英語が残っているが、大して難しい言葉は使われていないので、中卒程度の英語能力でもなんとかなる。wikiは当然ながら全部英語。少し深掘りしたい話題はここにあるみたいなので、気合を入れて英語を読もう。
課題は防水と振動対策
これはOsmAndではなく、端末の問題だ。バイクや自転車に搭載するには雨と振動の対策が不可欠だが、同時に画面タッチできる必要もある。相反する難しい課題だな。


結局、現在のところバイク車載ナビとしてはGarmin OREGON300で十分ってことになる。
UUDの10年前の地図を使っているが故の課題は、OSMに替えれば解決するだろうか。アーリーアダプターによるフリー地図を使わせてもらって評価してみよう。


2012年12月16日追記
スリープモードになったときや他のアプリを起動したとき等にもロギングを継続する方法があった。

まず、 設定 » Plugin Manager を開く。中ほどに「背景サービス」があるので、これをタップしてONにする。ONになると、右端の丸が橙色に変わる。

次に、OsmAndの地図画面で、左上にあるLogging Serviceアイコン(下の図でマゼンタで囲んだアイコン)をタップすると、 "Enable sleep mode" があるので、これをタップする。下の図は、sleep modeがエネーブルされた状態なので、 "Stop sleep mode" という表示になっている。この "Enable sleep mode" は、 設定 » Plugin Manager の「背景サービス」がONになっていないと選択肢として表示されないのだ。

バックグラウンドでのロギングを終了したいときは、ONにしたときと同じ手順で操作するか、もしくは画面上の通知エリアをスワイプして拡大すると表示される「背景ナビゲーションサービスを打ち切る」をタップして終了させることができる。