道路(一般人の感覚に合わせ、ここでは農道・林道・臨港道路も道路に含む)に架けられた15m以上の橋は、日本全国で16万以上あるという。15m未満を含むと80万とも150万とも言われ、誰も正確な数値を把握していない。
当然、色々な種類の橋があって、それぞれの独特の形状・構造・成り立ちが橋梁ファンの心を鷲づかみにするのである。(「橋梁ファン」と一絡げにすると、鉄道橋や水路橋、そして歩道橋も含まれることに注意しなければならない。)
中でも、ループ橋と呼ばれる橋は異彩を放つ。
建設業界や所轄官庁の橋梁分類に存在しないが故に、どこに存在するのか全くわからない。
見た目で判断するしかないのである。
私が初めてループ橋を通行したのは、おそらく1982年、新六甲大橋だろう。その当時は「大きな橋だな」程度にしか感じなかったし、ループさせることの意味さえよくわかっていなかった。ちなみに、鉄道のループ線は1968年頃に北陸本線鳩原ループを通ったのが初体験だが、トンネルであるが故にループしていることに全く気付かなかったと思われる(何歳のときなんだよ?笑)。
そう。
世の中に存在するループは、橋だけではない。トンネルもあるし混合型もある。
2003年4月、静岡県から長野県へ向かって国道151号を走行しているとき、不意にループ形状の道路が現れ、妙な興奮を覚えた。帰宅後にネットで探してみたが、地域的な情報としてループ道が紹介されている程度で、全国的な情報がない。ならば作ってしまえ。というのが、このプロジェクト立ち上げの動機である。
上述のとおり、基準があいまいで何でもアリの世界なので、ループ橋とかループトンネルという表現は使わず、見た目そのままの「のの字な道」をこの活動の名称にすることに勝手に決めた。
かくして、"project@road"、のの字な道プロジェクトが始まった。
【プロジェクト概要書】
- 「のの字な道」とは?
- 明確に定義しない。道がぐるっと回って、来た道をまたいで(または、くぐって)いて、その間に大きな交差点が存在しないこと(要は、見た目が「のの字」であること)。橋やトンネルとしての目的を果たすこと、つまり、少なくともバイク、できれば車が通れること。なお、高速道路のインターチェンジは、のの字を描いているのが普通なので、特に気に入ったもの以外は除外する。
そして、何よりも大事なこと。それは「一般に通行が許可されている」ことである。
コンプライアンス(ぷっ)上、立入禁止区域内のものは対象外とする。 - 歩道橋の階段部がぐるっと回っているものがあるが?
- このサイトでは、鉄道ループ線や横断歩道橋は別次元のものとする。人道橋は同次元だが対象外とし、気が向いたらレポートする。
- 「回転度」とは?
- 最上部と最下部の道が交差する部分の角度。
- 何をもって完了とするのか?
- 私自身が現地を訪問して通行すれば、そののの字を完了とする(じゃないとネタにならないわな)。
- コメントが極めて主観的独尊的だ。道路や橋の紹介を淡々とすべきではないのか?
- だが断る。
- プロジェクトというからには期限があるんだろう?
- 私が生きている限り、調べ続ける。国内が完了したら海外を調べる。飽きなければ。
日本全国のの字マップ