バイク保険の更新手続きで考える無保険車対策

Super SHERPAのバイク保険更新手続きの季節がやってきた。
今回更新のポイントは
(1) 自賠責保険期間を何年にするか。
(2) 任意保険がやたらと高額になっているのだが。
である。


125cc~250ccの自賠責の保険期間は1年から5年まで1年刻みである。
長く乗るつもりなら長期間のほうが割安でいい。
ただし、途中で乗り換えたり解約するとなると、少々やっかいだ。保険会社の支店営業所でないと手続きを受け付けてくれない。

とは言いつつも、次のバイクを何にするか、いつにするかなんてさっぱりわからぬ。自賠責保険料は2011年度に値上げされ、さらに2013年度にも値上げが予定されているらしいので、5年もので契約しておこう。
今年からことになっている。どうやら2016年満期は黄色らしい。

一方、任意保険の保険料が高額になっている最大の理由が「若年層の自動車離れやコンパクトカー人気による保険料収入の減少」らしい。その割には渋滞が目に見えて減らないのはどういうことなんだ?さらには、保険料の値上げがさらなる保険料収入の減少へ、という負のスパイラルに陥ることを損保業界はどう考えているのだろう?

また、今回ワタシの保険で最大の値上げ幅になっている人身傷害補償特約値上げの理由のひとつに、景気の悪化に伴って無保険車が増加していることがある(*1, *2)ようだ。人身傷害補償特約の特徴は「相手からの補償を立て替えてくれる」ことにある。つまり、相手が無保険車だと保険会社間での調整ではなく、個人から直接取り立てねばならないので、回収コストがかかるようになる。あるいは回収できないおそれもあるわけだ。それで保険料の値上がりにつながる訳だが、無保険車対策を被害者側が担わなきゃならんのは、どう考えてもおかしい。


*1:「通り魔車両」にご用心 任意保険未加入が増加(ロジウィークリー/2010年10月18日 12時31分

 「まるで通り魔に遭ったようなもの…そう思うしかない」と損保業界の関係者。経済事情の悪化も影響しているというものの、ハンドルを握るからには強制保険(自賠責)だけでなく、任意保険に加入するのも義務のようなもの。しかし、いわゆる無保険車の増加は顕著で、一部では営業ナンバーのトラックにも広がっているという。運輸当局では新規開業に際して一定のルールを敷いているが、その後は「事業者に任せるしかない」と、文字通り「任意」の見解。事故被害者が泣き寝入りとならないための現状改善が求められる。
 「無保険車傷害特約」に代表されるように近年、「自分の身体は、自らの保険で守る時代になった」と前出の損保関係者。ただ、もらい事故で壊れた車両本体については、仮に無保険車傷害特約に入っていてもカバーされない。高い掛け金を覚悟して、日ごろから車両保険に加入しておくしかないのが実情だ。 …


*2:自賠責に加入していない「無保険車」による事故、国が立て替えた賠償金458億円未回収 (読売新聞/2011年10月29日14時39分)

 自動車損害賠償責任保険(自賠責)に加入していない「無保険車」による事故を巡り、 国が賠償金を立て替える政府保障制度の未回収残高が、今年3月末で過去最高の計約458億円に上ることが会計検査院の検査や国土交通省への取材で分かった。
 警察当局による無保険車の昨年の摘発件数は、過去10年で最多の5385件に上る。検査院は国交省に対し、無保険車の減少対策が不十分だと指摘した。
 保障制度は、自賠責が適用できない無保険車の人身事故などの被害者に対し、国が賠償金を立て替える。被害者が受け取る保険金は死亡の場合、最大3000万円、けがで最大120万円など、自賠責とほぼ同じ。自賠責保険料の一部を原資とした国庫から支払われ、加害者は国に立て替え金を返済する義務がある。

自動車税と自賠責保険の合体が検討されているとの噂を聞くが、同様に燃料油にかかる税金に保険料相当を含め、任意保険は加入しなくていいようにする(車両保険は別だろうけど)など、任意保険の半強制化が検討されてもいいと思う。保険金詐欺対策は一層強化しなければならないだろうが。