みちのくの旅2011・三部作完結編

1971年11月28日起工、1982年6月23日大宮-盛岡間の開業から28年かかって2010年12月4日に全線開業した東北新幹線。2011年3月5日にはE5系はやぶさが営業運転を始め、いつ乗ろうかと考えていたところへあの地震が発生して、試し乗りなんて雰囲気じゃなくなってしまったのだが。
http://twitter.com/#!/RasandRoad/status/49084419797032960
そう。青森まで行くなら、是非ともグランクラス

ひょんなことから青森のD氏の誘いに乗って、実に28年ぶりぐらいに青森市内へ行くことになった。
斯くして、9月(中東北)10月(南東北)に続く「みちのくの旅2011」三部作の完結編・北東北編の実行が決定した。


12月の初めにサイバーステーションを覗いてみたが、案の定満席。そう簡単に取れるはずがないので、キャンセル待ちをどうやって申し込もうかと思案しながら毎日サイバーステーションをチェックしていたところ、空席が出た。ところが、営業時間内にみどりの窓口へ行ける状況じゃなく、仕方が無いのでで予約することに。一度は取り損ねたが、数日して再び空席が出て無事予約することができた。

当日は勢い余って1時間前に東京駅に到着する周到ぶり。普段の生活でもこれぐらいの余裕を持って行動したいものだ。

3連休初日とあって東京駅はボーダーや帰省客でごった返している。そしてE5系に群がる人々。まだ編成が少ないので人気なんだねえ。

入線後に車内清掃があり、乗車開始は出発時刻の5分前。
グランクラスに乗れるのが嬉しくてこんな写真を撮るなど。いいトシして何をやってるんだか。
やがて東京駅を定刻発車。

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定員18名に対してアテンダントが3人いるのは、まさにファーストクラス。
上野、大宮に停車して、車内サービスが始まる。和軽食と洋軽食から選択できるのだが、軽食というには十分過ぎる食事である。プレモル飲み放題っつうのは、小市民にとっては贅沢の極みだ。
この後、ビールをおかわりしてクォーターボトルのワインを白赤1本ずつもらい、仙台にいつ到着したのかよくわからぬほどいい調子に酔っ払う。

そんな勢いでこんな動画を撮るなど。

そうこうしているうちに新青森駅に到着。青森って近くなったねぇ。

この先(北)は、2005年5月22日に着工し、2015年度に開業が予定されている北海道新幹線である。その頃には晴れて大人の休日倶楽部に仲間入りしているので、大手を振って5%引きで乗車したいものだ。

新しい駅は気持ちがいいねぇ。

とは言いつつも、建設費用は約40億円とのこと。もはや採算という概念はどこかに消し飛ばされているのがこの国の怖いところである。

・・・と、改札を出たところにこんなお出迎えが(爆)

で、まず向かった先は昼食。味噌カレー牛乳ラーメンを一度食べたくて、D氏にお願いして連れて行ってもらったのが「札幌館」である。思いつくものを適当に放り込んだ感がある組み合わせだが、予想外にクセになりそうな味だ。

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続いて国道4号(45号重複)・7号の終点に向かう。

青い森公園の南西口付近、フコク生命ビル向かいなのだが、なぜこんな中途半端な位置に終点が接続しているのだろう。県庁前というわけでもなく、道路元標最寄りというわけでもない。この青い森公園の土地は、明治~戦前には新町小学校が、その後は県立中央病院が建てられていたとのこと。

公園前には「国道の碑」があり、歩道には標石(なのか?)が埋め込まれている。あいにく標石は雪に埋もれていて写真は撮れなかったが。

でも、東京に住んでる人間が新幹線に乗って国道4号の終点を訪れるってのは邪道だよな。

それからイベントやら宴会やらになだれ込み、ホテルに入ったのは21時過ぎ(らしい。写真の撮影日時から推測)。こんな写真を撮った記憶はないのだが、ISO感度を調整していればもっと綺麗な絵が撮れただろうに。中央の青くライトアップされているビルはアスパムのようだ。


何時に眠りについたのかわからないが、6時過ぎに快適に目覚める。
ちゃっちゃとスタンバイして、まずは朝食。空腹を我慢して開店の8時に向けて動き出す。くどうラーメンである。
店の外には煮干しの強烈な香りが。弥が上にも期待が高まる。
食べてみると、店外に漂っていた強烈な香りの割にはさっぱりした味である。ガッツリ系を期待していただけに少し肩透かしを食らったが、朝ラーにはこの程度がいいかも知れない。

D氏には まるかいラーメン もいいよ、と言われていた(し、自身も気になっていた)のだが、時間が合わず次回にとっておくことにした。
その足でふらりと周辺散歩。

あすなろ橋(青森駅南の跨線歩道橋/斜張橋である)から青森駅と青森ベイブリッジを眺める。

青森駅。国道と同様に、かつては奥羽本線と東北本線の終点だった。

青森ベイブリッジと青函連絡船八甲田丸拡大する

除雪されていないA-FACTORY横~青森ラブリッジを渡り、寒風吹きすさぶ中で青森ベイブリッジと青函連絡船八甲田丸を眺めて最果て感を盛り上げてみる。

怪しい病院の横を抜けて、今年できたばかりらしい「ねぶたの家 ワ・ラッセ」へ入ろうか一瞬迷ってホテルへ戻る。入場料600円っつうのは、ねぇ。

殆どのルートが除雪されていない道だったので、歩きながらスマホでペチペチツイートするなどの無謀なことができたわけだが、ホテルに着く頃にはスマホの画面が凍結する事態に。

青森市道路元標と奥州街道終点記念碑拡大する

ホテルで身体を温めつつ、スマホを充電してチェックアウト。

なんだかよくわからないけれど「青森市発祥の地」とされる善知鳥神社へ行き、雪に埋もれた青森市道路元標と奥州街道終点記念碑を撮影して青森駅へ向かう。

場所 : 日本、青森県青森市 付近 ( 北緯40度49分34秒 東経140度44分38秒  標高 : 80m )
撮影日時 : 2011年12月24日 10時31分49秒  機材 : IS03

歩いていると、意地が悪そうなナースのイラスト出現。どうやら、ベイブリッジ東詰にある病院と関係あるらしい。

帰途東京までのきっぷは安売りであり、青森駅から新青森駅までの移動は別料金(180円)である。新青森駅到着後にラーメンを食べに行きたいと思っていたので、JRには乗らず弘南バスのマエダガーラモール100円シャトルバスを利用する。

この旅で最後のラーメンになるはず、長尾中華そばに入る。店外に漂う煮干しの匂いにそそられる。ここも期待できそうだ。
店員に色々と尋ね、こく煮干し・手打ち麺に決定。
数分待って供されたラーメンを啜ってみる。かなり旨いことに間違いないが、どうもパンチが弱い。
次回は裏メニュー(ってウェブサイトに載せてる時点で裏ではないのだが)のごぐにぼにしてみよう。

というか、5年前に食べたたかはしの味が忘れられないのである。

マエダガーラモールから新青森駅は距離にして1kmのはずなのだが、車道は交通量が多いので、殆ど除雪されていない歩道を通行しなければならない。最後の最後にやられた。だだっ広い新駅周辺なので、プチ地吹雪に軽くホワイトアウトしつつ(風が強いので俯かないと歩けないが、俯くのでまっすぐに歩けなくなる)30分ぐらいかけて、なんとか駅到着。

http://twitter.com/#!/RasandRoad/status/150463323006173184
帰途は発泡酒2本だけで我慢する小市民であった。