中部ツーリング2014 – ラウンドアバウト収集の旅

例年9月の連休は東北ツーリングなのだが。
東北のどこへ行くか、直前になっても決められん。行きたいトコ多すぎ。
なんとかテーマをラウンドアバウト巡りに絞り込み仙台周辺をターゲットにしたものの、宿を確保できぬ。ま、経験上、当日昼ぐらいになれば空きが出る確率が高いことを知っているので、あまり気にしないのだが。
しかし、天気だけはどうにもならん。前日の時点で絶望的な予報を聞いて、急遽目的地変更。

気分はラウンドアバウト巡りなので、名古屋~信州にしてみるか。
静岡県・愛知県・長野県の各公安委員会に指定されたラウンドアバウト計11ヶ所と、衛星写真や地図で確認している円形状の交差点約15ヶ所を巡ってみよう。

ラウンドアバウトと円形交差点は別途特集サイトを設けるつもりなので、大胆にカットする。(編集が間に合わんだけだろ?笑)

Day1 – 東京~小牧

目覚めたら06:50。
あれれ?4時に起きるはずだったのに、おかしいなあ。
急いでスタンバイして、07:30出発。

湾岸線経由で横浜町田から東名道へ。
新東名の藤枝岡部で下りて、焼津市関方のラウンドアバウトを取材した後、旧東海道をたどって大井川橋へ。
おお。これが大正13年着工、昭和3年完工の橋かあ。86年経過したとは思えぬ屈強さだ。
17連の曲弦プラットトラス鋼橋、1026.4m。支間長は59.4mだって。

よく見ると、プラットトラスを構成する鋼材もトラス構造だ。
それにしても、このリベットの美しさよ。

菊川駅近くのラウンドアバウトを取材して、菊川ICから東名道で浜松ICまで。浜松市浜北区内野台のラウンドアバウトを取材したら、時刻は既に14時過ぎ。
当初のイメージでは、うなぎを食べて次のラウンドアバウトへ行くはずだったのだが。

コンビニでエネルギーを流し込んで、常滑の新興住宅街にあるラウンドアバウトまで一気走り。
取材を終えたら17時前。もはや日没までに予定の全てを取材することは絶望的なので、とりあえず名古屋市街の円形状交差点を取材するべく、北上する。目隠しされて連れて行かれたら、市原付近の国道16号と勘違いしそうな南知多産業道路(国道155号・国道247号)を通って大須まで。

事前にストリートビューを見ていたので、ラウンドアバウトじゃないことはわかっていたが、なんだこれは。円形交差点の中央が公園だなんて。
ロータリー交差点の日ノ出街園と五条街園を取材し終えた頃にはすっかり夜になっちまった。

この日の取材を終わりにして、ようやく気持ちに余裕ができると気になるのが宿なんだな。名古屋市内の安ホテルを片っ端から電話してみるが、もう空きはない。しまった、出遅れた。こんなときのとっておき、2012年の秋に宿泊したホテルに電話して、無事確保。

投宿後、近所の中華料理店(2年前は串揚げ店だったのだが)にて、ひとり反省会で盛り上がる。

Day2 – 小牧~上越

5時起床、6時出発。
まずは、一宮駅前のラウンドアバウトを取材する。
振り返って、一宮駅。
前回この駅を見たのは35年くらい前か。空襲で焼けたのか、てなぐらいに荒廃した感じの古い駅舎だったが、今回帰宅後に調べてみて驚愕。あの古い駅舎は昭和27年に建てられたものだった。そして、その駅はつい5年前まで残っていたとか。

長久手の愛知県農業総合試験場前にある円形交差点を訪れてみる。そこには、気持ちいい眺めの直線道路があった。

名古屋商科大学構内にも円形交差点があることは事前調査済みだが、日曜朝に部外者がバイクで訪れても入構できない可能性が高いと判断してパス。

豊田市にあるフォレスタヒルズ入口の円形交差点を目指して走っていたら、予期せず現れた矢作川の明治用水頭首工。一度訪れてみたいと思っていた物件だが、予習が足りぬ。

この後、鞍ヶ池SIC~豊田藤岡ICを経て、瑞浪の怪しくて古い新興住宅地、飯田・伊那のラウンドアバウトや円形交差点を取材した。
さらに上諏訪・松本の円形交差点、南豊科のおそらく工事中のラウンドアバウトにも立ち寄りたかったが、時間が足りぬ。運用が開始されている須坂のラウンドアバウトを逃すわけにはいかないので、長野道で移動。しかし、須坂でも取材中に日没を迎える。
日が暮れたんだから長野市内に宿を見つけるのが普通だが、何を考えたか手配したのは上越市内。上信越道を使って1時間かけて移動して、19時過ぎになんとか投宿。

近場の回転寿司でひとり反省会第二弾。閉店近くとあってコンベアに寿司が乗っていないのをいいことに調子に乗ってオーダーしたらしく、勘定するときに反省する破目になった。反省会を反省するとはいかがなものか。

Day3 – 上越~東京

この日も5時起床、6時出発。

小学生の頃だったか、百科事典で見た記憶のある上越名物「雁木」。これは新し目の雁木だが、ようやく自分の目で見ることができた。本当は、高田駅前付近の歴史的雁木を眺めたいのだが、ここでも予習不足が祟った。

あと1ヶ月でお引っ越し予定の信越本線脇野田駅。新駅は、遠目の看板が上越妙高駅なのに正式には脇野田駅というややこしい状態が北陸新幹線開業までの半年間続く。

と、踏切が鳴り始めたのでカメラを構えてみた。
ら。
おお、クロハではないか。こんなとこで見られるとは思いもよらなんだ。

のっぽな消火栓。
こいつはおよそ1.8mってぐらいの高さか。2m超の消火栓ってあるのかな?そういや、肘折温泉にあった消火栓も高かったっけ。

国道292号を走っていて発見。旧新井市長沢中栗の長沢川にあった、川廻しらしき川のトンネル。ネットで探しても情報が見つからぬ。国立国会図書館行き確定だな。

トンネル自体は手掘りっぽいが、向こう側の河岸はコンクリートで固められている。いつこのような工事が行われたのか、大変に興味が湧くぞ。

国道292号の上越~飯山間は、いろいろと遺構が残っている。これは線形改良前(国道指定前)に使用されていたと思われるスノーシェッド。

こちらも、国道指定前に使われていたと思われる路盤と橋梁。藪が深くて近寄れない。橋梁に近づけるのは4月上旬だけだろうな。

R292のループ橋、十二沢橋を再取材するとともに、十二沢橋ができる前の旧道痕跡を探してみるが、擁壁を微かに目で追うのが精一杯で、夏草生い茂る状態ではどこまで続いているのかさっぱりわからん。

渋峠東側のビューポイント、万座道路との交差点方面。

この後、北軽井沢周辺の別荘地内にある円形交差点を巡ってみようとしたが、バイクで立ち入るのはあまりに場違いな雰囲気で、遠慮した。
軽井沢の中途半端なラウンドアバウトを取材した後、久々に碓氷峠を走って、吉井ICから帰路に着いた。

ラウンドアバウト・円形交差点に狙いを定めた旅は初めてであったが、結構時間がかかることを認識した。こりゃ、次回以後の取材は心してかからねば。

※このエントリーに登場する「ラウンドアバウト」はタイトルとタグクラウドを含めて全部で19個。まみれておる。


走行距離 : 1,281.9km
走行時間 : 20時間36分
平均速度 : 62.2km/h
給油総量 : 46.98L
平均燃費 : 27.29km/L


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