北海道ツーリング2012 Day7

8月4日(土) いよいよ道内最終日。
05:50起床。
前日、富良野はいい天気だったようだが、十勝はダメだ。

天気予報によれば十勝~日高は終日曇りで気温もあまり上がらないらしい。
そんなわけで気分も乗らぬ。
と、ダラダラとスタンバイしていたら随分遅くなっちまった。今日は黄金道路をじっくり探索するんだ。


08:30、ナウマン公園キャンプ場を出発。前回は立ち寄りそびれた旧忠類駅を訪問する。
広尾線が廃線になって久しいが、きちんと整備されている。ミニ博物館だ。駅舎内のポスターがイケてる。

淡々と南下、広尾の市街地を過ぎ広尾川でナウマン国道が終わり、黄金道路が始まる。
下の写真の中央に、広尾川に架かる広尾橋が映っている。

黄金道路は近年急激に改良工事が進み(正確には永遠に続く?)、覆道がどんどん姿を消している。
下の写真は、新しいルート・タニイソトンネルと旧道となった重蔵隧道である。重蔵とは江戸時代の探検家・近藤重蔵であり、この地点(ルベシベツ)の山側からビタタヌンケにかけては近藤重蔵が拓いた道の跡があるという。(てなことが重蔵隧道脇の石碑=道庁が建てたもの=に書いてあった。)
現在どんな状態になっているか知らずに、フル装備で江戸時代の山道へ突っ込むのは危険なので次回に持ち越し。南側は町道らしき道が現存しているようだが。
重蔵隧道の浜側には旧々道があるようだ。もしかすると旧々々道もあるかもしれない。

宝浜トンネルの横に旧トンネルがあり、実にトンネル三世代同居状態である。
上の写真の左にわずかに写っているポータルは一世代前の「第九号隧道」、その右に写っている(=近寄ったのが左の写真)のは明治時代の手堀トンネル「五郎右エ門隧道」のひとつ、「トモチクシ隧道」である。中はさすがに崩れて貫通はしていないようだ。

トモチクシ隧道の近くには、桟を架けた橋脚を支える穴が数カ所残っている。このような橋脚を支える穴は房総の川廻し跡でも見たことがある。

岬第一覆道(左・旧道)と目黒トンネル(右・現道)。

目黒トンネルの旧道区間(岬第一覆道~荒磯トンネル)は黄金道路の中でも荒波が直接押し寄せる場所で、波しぶきがかからない日はなかったのではないかと思うほど、激しい場所であった。下の写真は岬第三覆道→岬第二覆道だったと思う。

撮影日時 : 2008年09月14日 15時38分33秒  機材 : EX-S600

フンコツトンネル(左・現道)とフンコツ隧道(右・旧道)。

黄金道路望洋台から眺めるフンコツトンネル親子。

黄金道路を通行するのはこれで3回目。1回目は走るだけで嬉々とし、2回目で旧道の存在が気になり、3回目でようやく全貌が見えてきた。しかし、4回目に訪れる頃には、さらに旧道が増えていることだろう。それとともに進入禁止となる旧々道も増えるはず。賞味期間は短い。

流れが悪くても逃げ道がないと思っていた国道235号(日高管内・浦河~厚真)だが、r1025や広域農道をつなぐとストレスのない抜け道になることがわかった。所要時間はほとんど変わらないけど。

というわけで、振り返れば今年もあっという間の北海道ツーリングだった。少なくとも2週間、できれば1ヶ月は欲しいところだな。


Day7の走行距離 : 267.6km