美山紅葉ツーリング

4年ぐらい前の北海道ツーリングで、同じキャンプ場に設営していたライダーから得た情報。
「美山YHはいいぞお。特に紅葉の季節がな。でも、3ヶ月前に予約で埋まるから、年によって紅葉の色づきに当たり外れがあるのがな。」

いいと言われても無視できるほど世間を知っている人間ではないので、機会を狙っていた。
2011年には美山を訪れるチャンスがあったのだが、諸般の事情によりシールド越しに眺めるだけで通過したし。
行くなら京都の紅葉の時期、11月中旬~下旬だ。
今年のカレンダーならベストっぽいので、この機を逃してなるのものか。


Day1 : 2012-11-23

4時半に起床するつもりが、二度寝して5時半。(想定どおり)
確実に雨に降られるようなので、カッパを着て06:45に出発。
C1から4号線に分岐する頃から雨が降りだしてきた。結局、雨は牧之原SAあたりまで続き、止んだ後も寒くて脱げない。三ケ日から岡崎まで断続的に30kmの渋滞(毎度のことながら、ここはなんとかならんのか?)をやり過ごし、刈谷PAで軽い昼食を済ませて東名阪から新名神へ。

甲賀の親戚宅訪問のため、甲賀土山ICで下道へ。
そしていきなり。
飛び出し忍者がお出迎え。忍者なんだからクルマなんか避けてくれよ、と思いつつ。

親戚宅で予定外に長時間滞在してしまい、もはや日没までに投宿するのは絶望的。
取り敢えず京都東まで高速を利用して僅かながらに時間稼ぎするが、京都市内が流れないのは織り込み済み。
丸太町通の違法駐車に辟易しつつ、御経坂峠で日没を迎え、笠峠を越えたところで再び霧雨となり、深見峠を抜けたところで本降りに。
親戚宅でカッパを脱いだのが運の尽き。すぐに止むだろうと思ったが、結局宿まで降られる羽目となった。

美山ハイマートユースホステル到着は予定より1時間遅れの18時。同行のM氏はほんの10分ほど前に到着した様子だ。
冷えきった身体を風呂で温め、YHとは思えぬ絶品料理を満喫する。
庭先の紅葉が見事だ。思えば、これがこの旅で初めて見る京都の紅葉だ。

濡れた衣類を乾かしつつ翌日のルートを思案して眠りにつく。

Day2 : 2012-11-24

すっきりしない天気で、時折り雨がぱらつく。前日、ペアレントに聞いた話では、美山は行政区では京都府南部だが天気は京都府北部に近いらしい。この日の日本海側一帯の予報は曇り時々雨なので絶望的。カッパを着なきゃならんかー。

朝からこの豪勢な食事はどうしたことか。

08:30、宿を出て西へ向かう。こりゃエェ色じゃの。

大野ダムの湖畔にて。

日吉ダムの円形歩道橋を訪れてみたが、とんでもなく歩かされるので現場訪問は挫折。
この円形歩道橋は追って別に記事を書くことにしよう。

日吉ダムから先のルートは風まかせと決めていた。
なんとなく惹かれるものがあって、府道364号へ。

予感は当たった。なんじゃこの道は?
ほぼ全線にわたってガードレールなし。最大勾配22%(当社調べ)。前日の雨の影響もあってか、路上河川状態。水が流れていないところでは、杉の葉か泥かわからぬものが路上に激しく堆積している。
廃屋を通り過ぎ、やがて峠へ。

これが持越峠。府道107号にも同名の峠があるが、そちらと同じかそれ以上に腐れ外道である。車両進入禁止の看板はないが、離合できる場所は殆ど無いことを念頭に置かねばならぬ。

京都市(旧京北町)側に下るとコレ。おおー。百井別れみたいな鋭角本線。
でも、こちらの道は両側に路肩が張り出していて、スイッチバックの必要はほとんどない。

想像以上に腐道だった府道364号の後は、一級酷道のR477である。
花脊峠で極寒に震え(3℃!)、

百井別れで萌える。この青看は道幅の関係が正しくないぞ。

うむ。
どう見ても、左側の本線に接続する作業林道だ。(実際は、この写真に写っている範囲が国道。右へ行くと琵琶湖方面、左へ行くと京北方面。)

R477の凄いところは、そういう林道上がりの簡易舗装0.8車線区間があったり有料道路区間が混在していることだ。下の写真は道の駅・びわ湖大橋米プラザの敷地内なのだが、ここもR477なのか?

2009年春に設置された琵琶湖大橋のメロディロードを走ったが、やはりバイクじゃムリってことを実感する。
追越車線側に設けたのはいいアイデアなのだが。
バイクでも聞こえるメロディロードって、どこかにないものかねえ?

五個荘金堂の重要伝統的建造物群保存地区に立ち寄ってみる。

滋賀県でも有数の知名度を誇る豊郷町へ。

決して、飛び出し唯ちゃんや飛び出し和ちゃんを見たかったわけではなく、

痛車を眺めたかったわけでもなく、

豊郷小学校旧校舎群を一度(いや、正確には中学生の頃に来ているので、もう一度、と言うべきか)見ておきたかったのだ。

名神道多賀SA横の多賀SLパーク跡に立ち寄り、その後名古屋へ移動。

名古屋高速黒川ランプを撮影(後日別記事をアップ予定)してから小牧のビジホに投宿。

M氏の到着を待って、宿のすぐ近くの食べ放題串揚げ店にて、わずか2480円で撃沈。

Day3 : 2012-11-25

この日は移動に徹することに決めていた。
とは言え、本当にどこにも立ち寄らないほど割り切れる人間でもなく、まずは近場の空港、名古屋空港へ。

再び黒川ランプを撮影した後、県道56号と国道302号が交差する原一丁目交差点で円形歩道橋を取材して(後日別記事アップ予定)、豊田ICから東名道へ。
自宅帰着は16時であった。
今回のツーリングは、時間が限られていた割には色々なネタを集め回った旅になったと言えよう。
ともあれ、美山ハイマートYHは定期的に訪れたい宿になった。周辺腐道を走りたいだけかも知れないが(笑)
次はいつにしようか。


走行距離 : 1,192.3km
走行時間 : 18時間17分
平均速度 : 65.2km/h
給油総量 : 45.00L
平均燃費 : 26.50km/L