能登ツーリング2014

今年のゴールデンウィークは、仕事の都合で運がよくても3日が最長。
ゴールデンウィークは北陸に出かけることが近年の恒例なので、超久しぶりに能登半島を巡ってみることにした。
前回走ったのは学生のときだから・・・ざっと28年ぐらい前の話か?

能登半島に出かける直接の動機は、随分昔から計画されていた国道249号大谷工区(大谷道路)が4月27日にようやく開通したとの情報を得たこと。開通から1週間以内の、できたてほやほやのループ橋を走るのは初めてだし。

■Day 1(東京~富山)

出発は5月3日。この日、06:30までに問題が起こらなければ6日の午前までフリータイムだ。
が。5月3日は激しく渋滞する予報が出ていたので、早朝出発できない身としては渋滞にがっつりハマる覚悟で出発しなければならない。
この日は富山まで行ければいい。帰路はほぼ確実に上越回りなので、往路は北アルプスを越えることにする。国道158号は乗鞍・上高地へ向かう人で混雑しているかも知れない、と想像して(よく考えてみりゃ、乗鞍スカイラインの冬季通行規制解除は6月なのだが)、野麦峠ルートを選択。三郷南→大泉→鶴ヶ島→八王子→伊那→奈良井ダム→薮原を経由し、奈川で野麦峠方面へ左折したら。
ハイ、終了~

仕方がないので、白骨温泉まで無料化された乗鞍スーパー林道を走ってみる。

ようやく冬季通行止めが解除された感がたっぷりで、走行車両はほとんどなく気持よく走れた。

高山本線に絡みながら・・・

スノーシェッドを満喫して北上。

ほぼイメージどおりの時刻に富山駅前に投宿して、シャワーを浴びて突撃したけれど。
新幹線開通が現実のものになったからか、どことなく陳腐臭が漂う普通の地方都市に感じてしまった。
もう、富山駅前に狙いを定めて宿泊予約することはなさそうだな。

■Day 2(富山~羽咋)

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05:30起床。前夜の日本酒を軽く引きずりながら出発。
道を間違えたついでに、呉羽山公園に立ち寄ってみる。
意外に絶景。空気が透き通った季節なら、立山連峰が美しく見えることだろう。冬に一度来てみるか。

その筋の人たちの間では有名らしい、氷見線のお立ち台に立ち寄ってみる。国道415号旧道の雨晴隧道北詰から200mほどの位置だ。

次の行程を確認すべくツーリングマップルを取り出そうとしたら・・・ない。
あれ?どこに忘れてきたんだろう?
まるで記憶がない。とりあえずチェックアウトした宿に電話を入れておく。
斯くして、今回の能登ツーリングは行き当たりばったり迷走の旅になることが確定(笑)

山と海の際が美しい国道160号だが、ずっと走っていると飽きてくるので、有磯小学校から横道に逸れてみる。今回是非とも訪れてみたかった場所。それがこの北緯37度・東経137度の経緯度交会点だ。事前調査では、道路から少し山に入ったところのようなので、GPSレシーバーでキリ番表示させるのは難しいだろうと思っていたが・・・慎重に位置を合わせてみたら、見事にゼロ表示。写真のトップケースあたりがその位置だ。
このように、世界測地系基準で度未満をゼロ表示できる現実的に立ち入り可能な場所は日本国内では3箇所だけ、私有地を含めても10箇所程度だ。

経緯度交会点から七尾方面へ進むと、やがて現れる城山展望台。そこへ登ってみると・・・

こちらも、空気が透き通った季節なら能登島や七尾湾が美しく見えることだろう。気持ちいいぞ!

穴水から快適県道を走り恋路海岸まで。
軍艦島(見附島)も一応見ておく。

そしていよいよ、この旅のメーンイベント。
国道249号大谷道路、烏川大橋を走ってみた。

メーンイベントが終わると気持ちは結構ラクになって、ちょっと観光地巡りをしてみようかという気になる。
珠洲や輪島の塩田村だとか、
八世乃洞門とか。
正確に言えばこの滝を見たいんじゃなくて、曽々木隧道を含む遊歩道化された旧道・旧々道であるが。

白米の千枚田とか。

輪島を過ぎて門前に入る前に、なんとなく惹かれるものがあって皆月方面へ進んでみる。
海岸へ出てみると。
おお、これは素晴らしい間垣。
番線で繋いでいるところが残念だけど、観光用ってわけではないしな。
ガイドブック等でチラと見ただけの皆月だったが、こりゃ本腰入れて探訪してみなければ。
次に来るとすれば空気が澄んだ秋か?

最初に見たときには婆婆捨と読んで強烈な場所だなと思ったのだが、猟師に追い詰められた鹿が断崖を飛び降りることに由来する(と案内板に書かれていた)娑婆捨峠にバイクを駐める。

20分ほど歩いて猿山岬灯台に到着。
昭和後期の牛乳のフタみたいな形状のバルコニーが不思議な感じ。
灯台から10kmほど南にある道の駅・赤神に、能登半島地震の被害により取り外された猿山岬灯台の巨大なレンズが公開されていた。

灯台を間近に見る写真は、その偉大さがわからないけど、コレ、凄い急峻な崖の上にあるんだよな。そういうことがわかる写真を撮らないといかん、と反省。

下の写真は、灯台への取付道路の最後のカーブから眺める皆月方面の岬。あの道を通って、灯台までやってきた。


灯台を出てすぐの三叉路で右折して林道へ。

深見という集落へ出て門前町を抜けてゆくつもりが、あろうことか路盤崩落のため通行止めだと。
仕方なく、迂回路を走り始めたところ、巨大な風車が突然目前に!

前夜、某氏が設営したという門前モータースポーツ公園前を通過して、重要伝統的建造物群保存地区である黒島を抜ける。

富来町を抜けたところで気になる旧道っぽい分岐で停車。

「名勝・荒木浦」の石碑が気になる・・・
帰宅後に文化財データベースを探ってみたけどヒットしない。謎。
道路とトンネルは、やはり旧道のようだ。ポータルが妙に新しいが、旧道化されて遊歩道となったので道幅を確保する必要がないから、補強工事を施して(それにより道幅・高さともに小さくなった)、いまも使われているようだ。旧道の面影が殆ど無いのが残念だけど。

巌門へ行ってみようと県道へ逸れてみたが、なんとなく通過。

しかし、「日本最古の木造灯台」の看板に引き込まれるように、福浦灯台へ立ち寄ってみる。
車止めの前にバイクを駐めて徒歩で向かうが、その途中の土地活用に少し唖然としつつ、5分で到着。

この日は羽咋の、原発作業員向け宿泊施設っぽい宿に投宿。
眠りについた直後、前夜の宿から地図が見つかったとの連絡を受け、翌日は富山経由となること確定。

■Day 3(羽咋~東京)

05:15起床。
ぼやっとNHKニュースを見ていたら、東京で震度5弱の地震発生との速報。
ワタシが旅に出ると結構な確率で大きな地震が起きるのだが、それは地震国ならではのことであり、ワタシは関係ない(キッパリ

雨の予報なので降りだす前に出発できればと思っていたが、ちょっと間に合わなかった。
霧雨の中を一路富山駅前へ向かう。無事地図をピックアップしたが、雨は強くなるばかりで、もはやどこへ立ち寄る気合もなく、富山ICから北陸道下りに乗る。

しかし、親不知を過ぎたあたりで雨がやんだ。
名立谷浜SAで、この後のルートを検討する。

出発したら、晴れ間がのぞくようになった。
ならば、もう少しツーリングを楽しんでみようではないか。
というわけで、

儀明の棚田は葉桜満開!

なんかなごむねえ。この風景。

上越から塩沢石打へショートカットするルートは突然の思い付きだったが、通行料を節約できる割に時間はたいして変わらないことが判明。たまにはこのルートでいいかも。


走行距離 : 1,280.9km
走行時間 : 20時間18分
平均速度 : 63.1km/h
給油総量 : 47.9L
平均燃費 : 26.74km/L

天気が残念だったけど、次回重点探訪エリアを確定できたことだし、苦しい日程の合間を工夫して能登半島を一周できたのはよかったね。


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