XVにいろいろ取り付け(ナビ編)

大人の事情でオーディオレス仕様で納車されたXV。

電子料金収受システム車載器としては、ETCじゃなくてDSRCをDOPで付けた。例えば高速のSAの端っこにある「ITSスポット」を利用するために必要な端末だ。VICSは廃止の方向だし、DSRCの広域交通情報サービス(ダイナミックルートガイダンス)を経験したい。カロッツェリアのスマートループと組み合わせれば情報精度がかなり高まることを期待できそうだし。そして、「走行経路確認社会実験モニター」として2万円の購入助成があることが背中を押した。

ITSスポットを活用した走行経路確認社会実験とは
今後、道路ネットワークを有効に活用するため、高速道路の経路別に料金を設定し、渋滞を避けるルートへの迂回を促すなど、交通流動の効率性が最大限発揮されるような運用とすることが必要となります。このような道路政策を実現するためには車両の通行経路を確認する必要があります。そこで、ITSスポットで把握する自動車の位置情報を用いて、通った道路が判読できるかどうかの確認を社会実験により実施することになりました。

国土交通省道路局 高度道路交通システム に掲載されたチラシより引用)

単なるナビだけならスマホやNexus7で十分なんだけど、DSRCを搭載する以上は対応ナビも必要。
サンプル数が命のプローブ情報システムは、カロッツェリアのスマートループが独り勝ち。HONDAならスマートループとデータを相互交換しているインターナビって選択肢もあるけれど。

ナビを導入するならHDDナビよりもメモリーナビが欲しい。そりゃ大人の事情ですよ。
オーディオ機能としては、CDを取り込めなくても地デジが映らなくても何の問題もない。SDカードで音楽を再生できりゃ、それで十分。
なので、楽ナビにするつもりで機能を最終チェックしていたら、楽ナビはDSRCに非対応・・・だと!?

という消極的な理由で、サイバーナビを搭載することに決定。ヘッドアップ・ディスプレイにはあまり興味がないので、エントリーモデルのZH0007を購入した。ま、キャンペーンによるキャッシュバックを勘案すると楽ナビに1万円ほど足した額で済んだからヨシとするか。

注文した日に早速、取付説明書をダウンロードして取付手順をシミュレートする。
XVに取り付けるためには、別売のキット NKK-F29Dが必要。オーディオハーネス2種類と、パネルのスキマを埋めるスペーサのセットだ。
また、ステアリングオーディオリモコンをDOPで取り付けておいたので、その接続のためにリモコンアダプター KK-F202STも必要。

納車が近づいた頃、ディーラーから「DSRCをセットアップするためには、DSRC車載器がナビと接続された状態でなければならない」との連絡があったので、納車の数時間前にディーラーの駐車場を借りて取り付け作業をやりたい旨を伝えておく。この時点では、3時間もあればDSRC車載器との接続だけでなく、ステアリングオーディオリモコンとの接続や地デジ受信まで含めたセットアップまで済ませられると見積もっていた。

で、納車当日。
いざ作業を始めてみると、まず内装の剥がし方がわからん。
インパネの内側に引き込まれたハーネスがイメージと全然違ってた。
ハーネスを合わせてみたら、どう数えてもケーブルの本数が合わない。
等々、シミュレーション結果が瓦解して脳内真っ白。
ともかくDSRC車載器だけ接続して納車の場を凌ぐ。

帰宅後にあらためてググってみたところ、フォレスターの先人がいた。
この先人のウェブページがとてもよく纏まっているので、あちらに記載されていることはココでは割愛する。

今回の最大の疑問「どう数えてもケーブルの本数が合わない」
ナビ本体に付属していたハーネスのケーブルと取付キットのハーネスを接続すると、ステアリングオーディオリモコンアダプタのケーブルを刺す相手がいないのだ。
現車にそういうケーブルがないことを知るとともに、取付キットの説明書にこんな記載を見つけた。
これはつまり、車体側ハーネスに直結しろ、とのご指示。それはナイでしょ。怖くてできんぞ。
そこで、ハーネスに使われている圧着端子を調達できないか調べてみたのだが、規格が多過ぎてまるでわからん。ここで下手に失敗すると時間だけがムダに過ぎてゆく気がしたので、同等品をもう1個買って、ニコイチ化する案が浮上。

ということで、同等品登場。ここから2本抜き出して転用する。

結線開始。早くも混線模様。

だいたい繋げられたら、一旦動確しておく。まずはアースを接続するのだが、アースする本数がハンパないので、M6ボルト・ナットで一絡げに締める。

続いて、アンテナ類の配線にかかる。まずはGPSアンテナ。
ディーラーで他車の仕上げを確認したら、助手席ダッシュボードの先端に配置されていたが、同様の処理はシロウトには無理っぽいので、他にスッキリする場所を探索したところ、スピーカーグリルの下がよさげなので、一旦スピーカーを外してみる。

グリルをかぶせてみてもアタリはないようなので、ここに決定。

続いてテレビアンテナ。こういう一発勝負は緊張するなあ。
実はこの後、アンテナ線をダッシュボード下に回す処置に苦労する。とにかく、内装の剥がし方がわからなくて苦戦したのですよ。

ひと通りの接続と動確が完了したので、復旧にかかる。アース分岐部にテープを巻いて・・・

実はバックカメラも取り付けようと思っていたが、とてもそんな時間はないので打ち切りとなったのである。

インパネを元に戻して・・・

本日の作業完了。
おお!自位置の表示が正しいではないか。と、妙に感動。
作業工数、実に2人がかりで6時間。ディーラーの工数見積は伊達ではないことを体感したのであった。

さて、次はバックカメラだ。
これは覚悟しておかねば。