北近畿ツーリング2013

昨年秋の遠足で甚く感動した美山ハイマートユースホステル。
今年は丹波黒豆枝豆の旬である10月に訪れようと思っていたが、同行者たちの都合が合わず、かと言ってひとりで抜け駆けするほどの根性も持ち合わせておらず、11月になった。

同行M氏の発案で2日目に竹田城を見に行こうということだけ決定し、前後は個々が思い思いのルートで走ることに。

ググってみたら、丹波黒豆枝豆はギリギリ最終出荷の時期のようだし、竹田城は雲海に浮かぶ絶好の時期らしい。
俄然やる気。

Day1 : 2012-11-02

4時半起床、5時半出発。
草津PAを12時過ぎに通過。順調。
園部で旧友と会った後、初めてるり渓へ。
昭和7年に国の名勝に指定されたという由緒正しき観光地なのだが・・・どうやら、電池切れらしい。それとも、紅葉直前で充電中なのか?ともかくショボショボ。

日本の音風景百選に選定されているらしいのだが。
噂に聞いて30年以上、妄想に妄想を重ねて過度に期待してしまったか?

日本に県境峠は数多くあれど、府と府の境の峠はかなりレアだ。おそらく最北端の府境峠がココ、府道731号の峠なのだが、残念ながら名無し峠っぽい。

最北端の府境峠を下りて、国道173号旧道のはらがたわ峠へ向かう。
この峠の漢字表記は知らないのだが、「たわ」はどう考えても「乢」であり、つまり「頭痛が痛い」状態だ。
で、その鞍部がこのありさまだった。崩れて1年以上経過している印象だ。この先がどうなっているか確認しようと徒歩で少し進んでみたが、かなりマディなコンディションが続いているので諦めた。能勢市はもう復旧しないつもりかも知れない。

篠山市福住の集落を通過して、再び京都府内へ向かう。この集落が重要伝統的建造物群保存地区に選定されていることを知ったが、訪ね歩くには少し時間が遅すぎた。次回の楽しみにとっておく。

重要伝統的建造物群保存地区の隣の集落では、茅葺屋根の葺き替えが行われていた。秋やのう。

日吉ダムの「ふれあい橋」を再取材してから宿へ向かう。
陽が残っているうちに辿り着きたかったのだが、動物飛び出しを恐れつつ真っ暗になった大野ダム湖畔を走行して、1時間ほど遅れて17時半にチェックイン。同行の他の3人は既に到着していた。

何故かクラシックで乾杯。
翌朝5時半出発に備えて、早めに就寝する。

Day2 : 2012-11-03

5時起床。事前調査によれば、雲海に浮かぶ竹田城は朝8時までのタイムサービスのようなので、美山を5時半に出発しなければならない。

途中、綾部で軽い休憩を入れて、和田山まで快走。
竹田城そばの虎臥城大橋(とらふすじょうおおはし)下到着は07:15。思いの外に順調だったようだ。
事情がよくわからないまま、明らかに竹田城観光の車列に並んでみるが、ムダな時間を過ごしそうな気がしたので一旦藤和峠へ行ってみることにした。

が。
うーん、微妙。少なくとも「雲海」じゃないなあ。
しばらく待ってみたが、時折り雲が流れるものの盆地を埋め尽くすほどにはならない。
諦めて、竹田城址に向かう。

駐車場係の誘導により四輪車の長蛇の列をすいすいっと追い越して、中腹の駐車場にバイクを駐め、入場料を払って15分ほど歩いて山頂へ。

おぉ。これは素晴らしい。

天守跡まで一気に登ると、そこにはあちこちのウェブサイトで見た風景が。
こりゃ絶景だよ、ホント。

数分ごとに雲が現れては消える。なかなか雲海にはならない。

そのくせ、虎臥城大橋の写真を撮ろうとしたときに限って、なかなか晴れないんだよな。

この苔生した石垣に萌える。

山を下りて駐車場に着いた頃、ポツポツと雨が降ってきた。
カッパを着て、昼食に向かう。和田山まで来たんだから、出石そばだよねー。

山間の県道を抜けて出石に到着してみたら。
竹田城見物から流れてきた人なのか、竹田城見物を諦めた人たちなのか、とんでもなく混雑している。
雨もかなり強くなってきたので、出石城も辰鼓楼も明治館も雰囲気のある出石そば店もパスして、街外れのドライブインで出石そばを食べる。(これが意外に旨い店だった・・・と思う)

ここまで来たら、豊岡と夜久野のラウンドアバウトも取材しておきたいところなのだが、雨なのでぜーんぶパス。

宿に戻って、早めに風呂と昼寝。
いやあ、ツーリングを早々に切り上げて昼寝するって、いいね!(笑)

夕食は地鶏のすき焼き。
割り下で煮るすき焼きって、ほぼ初めて食べたのだが、結構あっさりしてるのねえ。

Day3 : 2012-11-04

最終日、東京までの道中に2~3度は雨に降られそうな予報。
同行者それぞれが思い思いのルートで帰路につく。
ワタシは、名田庄村から熊川宿を経由して木之本方面へ。
国道27号はさほど混んでいない様子だが、若狭西街道と県道をつなぐ国道エスケープルートをたどる。さらに、県境を越えて国道303号旧道へ。

これが旧道水坂峠。通行量がほぼ皆無となった今は、国道スペックの二車線が快適な道幅だ。

滋賀県道287号百瀬川隧道。
水どうファンには「天井川!」って言うのがわかりやすいか?「試験に出るどうでしょう」で小谷城の次に訪れた場所だ。(ったよな?)

紅葉(針葉樹だから黄葉と言うべきか)を期待したが、2週間ほど早くてまだ青々としたメタセコイヤ並木を抜け、坂浅東部広域農道~西南濃広域農道を快走する。
旧不破の関前の絶叫狭隘路から畦道を通って関ヶ原ICへ。
そんな抜け道を使うほどの混雑ではなかったけれど。

日吉ダム近くでひねものを入手し、帰宅後に茹でた丹波黒豆枝豆。黒くなった枝豆を食べるのは初めてだが、こりゃ旨い!当たり前だけど黒豆の味がするよ。


走行距離 : 1,365.8km
走行時間 : 19時間00分
平均速度 : 71.88km/h
給油総量 : 54.75L
平均燃費 : 24.95km/L


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