ツーリング

NZツーリング Day1

2月23日から3月2日、ニュージーランドへツーリングに行ってきた。
海外旅行は何度か経験があるけれど、バイクに乗るのは初めて。
ケガせずに帰ってこれるんだろうかと心配しつつ、2月23日(土)の午後に家を出た。


以前にも書いたとおり、特典航空券としては成田発の便を予約できず、関西空港発の便に乗るため羽田からスターフライヤー便で関西空港へ向かう。関西空港の乗り継ぎ時間を考慮して予約したのだが、なんと機材到着遅れのために出発が10分程度遅れるとのこと。ま、それはそれで仕方ないな・・・と思っていたら、さらに遅延が広がって20分遅れ、さらに機内清掃に時間がかかって30分遅れ。
ようやく乗り込めた、と思ったら、今度は「強風のため空港全面閉鎖、離陸待ち」と機長からの説明が。
コレはマジヤバス。
結局、1時間遅れで羽田空港を離陸。この時点で、クライストチャーチ行きの便は既に搭乗手続きが始まっている時刻。
アテンダントに事情を説明して、到着後すぐに降機できるように最前列の席へ移動しておく。スターフライヤーはスターアライアンスメンバーではないので会社を通じてニュージーランド航空へ連絡してくれるようなサービスは期待できず、これが精一杯の対策かな。

飛行中もとにかく強風で、地上が目に見えて近づくような急降下が数度あり、都度いろんなものが宙を舞う。そんなわけなので飛行中の飲み物サービスはなかった。
ちっ、タリーズのコーヒーを飲みたくてスターフライヤーにしたのに。ってわけでもないけれど。

関西空港上空では着陸待ちのため旋回する始末。ま、逆に言えば離陸もできないだろうから、これで少し安心したかも。

と言いつつも到着と同時に脱兎のごとくバゲージクレームへ。この時点で搭乗締切時刻。アテンダントから地上職員に連絡してくれていたらしく、予めドアサイド指定しておいた荷物をピックアップして地上職員とともに国際線カウンターへダッシュする。
なんとか間に合ったものの、すぐに搭乗してくれと言われてしまい、少し困惑する。円建てT/Cを手に入れておきたいし、靴下が1足足りないので、ユニクロにも寄りたいし。同様に乗継ぎでまだチェックインできていない客がどれぐらいいるのか聞くと、福岡空港からの便がまだ到着していないとのこと。それなら、と比較的のんびりした気分で銀行とユニクロに寄ることができた。

展望デッキから写真を撮りたかったけれどそんな荒業はさすがにやらず、用事だけ済ませてゲートへ一直線。ニュージーランドに住む人たちのために何かの本かマンガでも買って行こうと思っていたけれどそんな余裕は全くなかった。私が機内に入ったのが出発時刻の5分前、遅れてた福岡空港からの乗り継ぎ客が15分遅れで乗り込むと同時にB777-200ERの機体が動き出す。

ようやく落ち着いて機内を見渡すと、やはりそれは外国キャリアですな。女性アテンダントの制服はパンツスタイルだ。

そして、水平飛行に入るとただちに夕食。ビーフ オア チキン のビーフはスキヤキだった。ビールを3本、ワインを4杯ほど飲んで、ほどよい感覚へ。

ポヤン、としながら機内エンタテイメントを眺めていると、なにやら見たことのある顔ぶれが。
おぉ、大陸横断のユアンマクレガーですな。でも雰囲気がちょっと違う。このプログラムの題名は "Long Way Down" 、つまり大陸横断の第2作ということですな。これからバイクに乗ろうとしてる者にとってこれは否が応にも気分が高まる。
と思っていたら爆睡していた orz

ふと気づくとちょうど夜明け。日本時間で午前3時過ぎ、現地時刻で午前7時過ぎ。最後に撮った写真からの時間経過から推測するに、6時間ぐらいは寝てるっぽい。これなら到着直後から目一杯走れそう。

と寝惚けマナコでいると朝食が運ばれてくる。ここでガッツリ食べておかないと。そういや機内食って「おかわり」できるのかな?食べてもビミョーにおなかが空いてるときがあるんだよね。

食後30分も経たないうちに機体が降下を始めて着陸態勢に入る。そして、窓から見える地上の模様を見て驚く。

ちっ、天候険悪のため、十勝帯広空港に向かいやがったな、と。
午前8時50分、定刻にクライストチャーチ空港に到着。初日のガイドをお願いしておいたTrail Ride New Zealandのじーこさんに迎えに来てもらい、バイクレンタルのショップ・MCNZ(Motorcycle New Zealand)に向かう。

簡単に現地交通事情等のライダーズブリーフィングを受け(奇しくもこの映像を見せられた)、バイクの傷等を確認してキーを受け取る。保険は1日あたりNZ$35を追加で払って免責NZ$250にするか、それともハラをくくって免責NZ$20,000にするか選択を迫られたが、考えるまでもなく1日あたりNZ$35追加を選択。

その後、向かう先はMethven近くのMt Hutt。スキー場で有名なMt Hutt らしい(←無知)のだが、ちょうどこの日が夏山の開放日だそうでせっかくのチャンスなので行きましょう、とじーこさんが誘ってくれていた。

Mt Huttへのグラベルを走り出してすぐに、こんな景色に出会う。
こりゃ、どう見てもナイタイ高原だわw

やがて、道はどんどん深ジャリに変わってくる。じーこさんの話によれば、開放日に備えてジャリを撒いたかローダーで整地したんじゃないか、とのこと。久しぶりのグラベルってこともあり、ぁぅぁぅしながらヨタヨタと走る。加えて、日本出発時と負けずとも劣らぬ強風で立っていても飛ばされそうになる。バイクを停めると立ちゴケしそうになる。

ちょいと飛ばされて路肩に突っ込めば軽く数百mは転落するような斜面、もうコリャダメ、とじーこさんは判断してくれたのだろう。この写真の場所で引き返すことになった。
が、深ジャリって下りのほうが怖いのねん・・・

その後、Lake Coleridgeという湖に向かう。途中でNZ特有の施設解説を受けた。この写真に写っているのがそのひとつ、CATTLE STOP。

牛が逃げ出さないために鋼材を並べて地面に埋め込んだ橋のようなもの。動物(特に偶蹄類)はグレーチング状のものに脚を乗せない特性を活かした仕組みだ。
だいたいは廃レールを使っているらしいが、場所によってはコンクリートで同じような形にしていたり、H鋼を組み合わせた専用の構造物を埋め込んでいるものもある。

線路は昨夏にイタイ目に遭っているので要注意だ。雨の日に通る破目にならなきゃいいのだが。

Lake ColeridgeからLake Lyndonへ向かう道、Lyndon Roadの入口にて。翌日、私がひとりで走る予定のDanseys Passはこんなカンジの道らしい。

なるほど、こんな感じの直線グラベルなのか!

と思ったのは大きな勘違いですた・・・

ほうほうの体でState Highway 73に抜け出し、トコトコとMethvenに帰る。この道は南島の背骨・サザンアルプスを越える主要3峠のひとつであるArthers Passからつながっている道。このPorters Passを越えると、いよいよカンタベリー平原だ。

Windwhistleという小さな町にて撮影。 [Google Maps]    
サザンアルプスと羊と屋根なしガソリンスタンド。
おっと、こちらではガソリンスタンドではなくてペトロルステーションって言うんだそうな。ここは廃業してたけど。

ガンガン走りまくった後で気づけば、昼ごはん抜きで走っていた。必死だったのか、楽しかったのか。

MethvenのSKI TIMEという店でMonteith’s Aleとラムを食して、Day1の夜は更けてゆく。

この日の走行距離 : 202km
この日の給油量 : 0.0L

NZ2 Index

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