2025年10月10日訪問 [Google Maps] [地理院地図]
菊川の最下流に架かる県道376号浜松御前崎自転車道線の橋。
1995年03月完成(同年08月供用開始)、橋長232mの4径間連続PC上路式吊床版橋。
橋梁形式の候補としては他に4径間連続PC箱桁橋と4径間連続PCエクストラドーズド橋があったそうだが、工費の観点から吊床版橋が採用されたとのこと。
橋台部がなんかカッコいい。
橋のすぐ上流に1992年に供用が開始された大東マリーナがあるが、その港口に高松川水門があり、ゲート構造の都合にて水面上7.0mの船舶しか通航できない。潮騒橋は桁下高さ9.5mを確保したとされているが、マリーナに出入港する船舶のことはほぼ意識不要だったと言え、吊床版橋のように桁下高さを低くしても構わなかったわけだ。
ちなみに、水面上7.0mの制約があるということは大東マリーナはディンギー(船室を持たない体育会系ヨット)か遊漁船を対象としているということだ。船室を持つヨット(いわゆるクルーザー)なら檣高は10m以上あることが多い。
かなり頑丈な構造のように見えるが、人が通行するだけでサグが5mmほど変化するとのこと。少し歩いて揺れないと感じたが、実は揺れていたのである。(我がセンサーの鈍さよ)
さらに、10℃の温度上昇でサグが10mm下がる計算らしく、夏と冬ではこの橋を渡るときの感じ方にも違いがありそうだ。
1995年土木学会田中賞(作品部門)
- 参考資料
- 官報第934号(1992年06月19日)
- 橋梁 1995年6月号(橋梁編纂委員会)

