旅足橋(岐阜県八百津町)

2024年11月3日訪問 [Google Maps]    [地理院地図]
木曽川水系旅足川に架かる国道橋。丸山ダム(1943年着工・1956年完成)建設に伴う国道418号付け替えにより架橋された。
1954(昭和29)年4月完成、橋長124.6mの単径間鋼トラス補剛吊橋+鋼鈑桁橋、耐風索なし、RC橋台・鋼主塔。
その他の詳細は歴史的鋼橋検索Wikipedia轍のあった道、や参考資料2点を参照。

橋長について、歴史的鋼橋検索やWikipediaでは114mとされているが、これは吊橋部分の長さである。右岸側に10.6mの鈑桁橋が繋がっているので、旅足橋としては国土交通省の道路メンテナンス年報(橋梁点検結果)のとおり124.6mが正しい(はず)。

2003年に一度走行したが、珍奇な構造とは知らず写真を撮らなかったことが悔やまれる。
主ケーブルはφ44mmのワイヤが19本。

補剛桁中央部の上弦材をなくし、発生する圧縮力を主ケーブルの引張力で吸収する構造。主ケーブルが上弦材を兼ねることになるので、格点たるケーブルバンドが滑らないような構造になっている。よく考えついたな、デビッド・スタインマン君。

補剛桁の支承と主塔の支承が並ぶって珍しい(気がする)。

橋名板に記された竣工日は昭和29年4月29日だが、上部工の工期は昭和29年3月25日~8月17日だったらしい。1ヶ月で完成するはずがなく、竣工日は主ケーブルが渡された日だろうか。それとも補助金獲得の都合など政治的なものだろうか。
昔の橋でも今の橋でも竣工日として年月を記すことは普通だが、日まで含めて記すことは珍しい。

丸山ダムは発電と洪水調節の目的で建設されたが、木曽川には洪水調節機能が不足していると判断され、ダムを20.2m嵩上げするべく、旧ダムと新ダムの一部が重なる国内初の工法が採用されている。新丸山ダムは2029年完成予定で、その際には付近の汀線が40mほど後退、旅足橋を含む国道の湖岸区間が水没するため、国道418号の付替工事が進行中である。
進捗は 国交省中部地整 新丸山ダム工事事務所 > 工事情報 を参照。

    参考資料

  1. 土木技術 第10巻第3号(土木技術社/1955年3月)
  2. 岐阜県八百津町「旅足〔たびそこ]橋」について 我が国唯一のFlorianpolis橋型の吊橋 (土木学会 土木史研究 第16号/1996年6月)
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