王子橋(京都府亀岡市)

2025年4月27日訪問 [Google Maps]    [地理院地図]
淀川水系桂川の支流、鵜ノ川に架かる旧国道橋。
1884(明治17)年完成、橋長28.4mの単径間石造アーチ橋。

橋の東詰には親柱と土木学会選奨土木遺産のプレートが保存展示されている。土木学会選奨土木遺産の認定書には

田辺朔郎設計の石造アーチ橋で輪石と壁石が夫婦天端で一体化した非常に珍しい構造形式を持つ道路橋(現在は人道橋)であります

と記されている。田辺朔郎は1883(明治16)年に工部大学校(現在の東京大学工学部)を卒業して京都府御用掛(非常勤職員)になっており、弱冠22~23歳にして王子橋を設計したことになる。琵琶湖疏水の設計・工事主任はその後だ。

夫婦天端とは聞き慣れない用語だが、輪石と布積みの壁石を摺り合わせる方式で五角天端や三角天端と呼ばれる方式の一種らしい。つまりは凸凹しているから「夫婦」なのだろう。1933(昭和8)年、京都国道改良工事により路面の嵩上げと拡幅が施工された。

1988(昭和63)年に完成した京都縦貫自動車道(国道478号)の王子第一橋は初代王子橋を意識したのかPCアーチ橋である。
手前は1969(昭和44)年3月完成の現・王子橋。

    参考資料

  1. 京都國道(十八號線)隧道の開通(道路の改良 第17巻 第5号)
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