2024年10月12日訪問 [Google Maps] [地理院地図]
八幡川に架かる、道の駅 さんさん南三陸 と 南三陸町震災復興祈念公園 を連絡する橋。
2020(令和2)年9月完成、橋長80.6mの単径間単純鋼パイプトラス橋。
構造的にはレンズトラス橋(レンティキュラートラス橋)だと思うのだが、管理者である南三陸町や上部工施工担当の矢田工業は単純鋼パイプトラス橋という言葉を使っている。
正対する弧を描く主構2つが床版を吊り下げる形式が歴史的なレンズトラス橋の構造であるのに対して、この中橋は正対する弧を描く主構2つにトラスを剛接合しているので、同じ形式とは言えないということだろうか。
垂直材は1本もないはずなのに、垂直材付きブラウントラスのように錯視する。
上弦材側と下弦材側のいずれの床版も南三陸産のスギ材を使用しているとのこと。下弦材側通路は上弦材側通路の下に潜り込んでいるので屋根付橋と言えそうだ。
隈研吾ワールドが溢れ出る景観だと感じた。
垂直材付きブラウントラスと錯視したのは斜材配置に起因していた。斜材の横方向の角度が1本ごとに異なっている。
なんと、主構は逆三弦トラスだった。そして三弦トラスは高さ方向だけでなく横方向にも曲弦なのだ。このような構造物を他に知らないので例えようがない。
このような構造形式を調べる過程で、すんぷ夢ひろばの弁天橋(静岡県静岡市)がレンズ型スペーストラス(上路式曲弦トラス or 三弦レンズトラス)という似た形式と知った。

2020(令和2)年度 土木学会田中賞(作品部門)

