2018年5月26日訪問 [Google Maps] [地理院地図]
最上川の五百川渓谷に架かる町道大瀬今平線の橋。
1964(昭和39)年完成、橋長112.3mの木造トラス補剛桁吊橋。鋼主塔。
白鷹町大瀬と朝日町今平を結ぶ橋なので大平橋(でも読みは「たいへい」)とのこと。
200m南(上流)に同名の橋が架けられているので、この橋は残念ながら廃橋の運命だろう。
左岸側(朝日町側)は「平成原人の館」なる施設として整備された痕跡がある。写真に写っている櫓やいくつかの石像がそれらしい。
この橋の詳細を知ろうと町史を読んだところ、奇怪な事態が判明。
朝日町史編集資料 第28号(朝日町史年表 後編)(1990年3月) には以下の記述
1964年6月19日 大平橋(つり橋)完成 総工費928万円 町報あさひ92号
白鷹町史 下巻(1977年) には以下の記述
大瀬・朝日町今平間をつなぐ大平橋(昭和38年完成、幅員2m、長さ112m、総工費963万円)
完成時期と総工費が違うのはなぜだろう?
誰かがポッケナイナイした?なんてことはたぶんなくて、
本当の総額は1891万円で、何らかの計算式により按分したか、橋建設そのものは両町で折半だが取付道路の整備は各町負担ということだろう。
自動車通行止めの規制がなく制限0.5tということは、軽自動車は通行していた可能性がある。(例えば、スバル360の車体重量は385kg)
木造トラス補剛桁はメンテナンスが大変だっただろう。