2025年5月4日訪問 [Google Maps] [地理院地図]
利根川水系元小山川に架かる市道橋。
1926(大正15)年11月完成、橋長6.4mの単径間RC桁橋。
現地に掲出されている本庄市教育委員会による解説が必要十分な情報なので転記する。
この橋は、大正十五年に元小山川に架けられた鉄筋コンクリート桁橋です。従来の伊勢崎道の幅員は狭く、「寺坂」と呼ばれる急勾配の屈曲した道であったため、荷車や自動車等の増大する交通量に対応できませんでした。また、利根川には架設の木橋が架けられているのみであったため、当時の基幹的な産業であった生糸・織物業関係者の通行に不都合が生じ、坂東大橋の架設を伴う伊勢崎新道の開設に際して架橋されたのがこの橋です。この橋は、近代的な意匠を凝らした装飾をもつ親柱やタイル張りの高欄など竣工時の様相を残す貴重な近代化遺産です。
参考資料1で賀美橋架設以前は泉橋という橋が架かっていたこと、参考資料2の「明治十年 本荘駅地誌書上帳」で泉橋は板橋(木橋)だったこと、参考資料3で賀美橋架橋工事直前の泉橋は旧清水橋に似た石造桁橋だったことがわかる。
板橋 長三間巾壱間駅ノ中央ヨリ亥方字寺阪壱町五十八間ニアリ 同郡山王堂村上州佐井郡伊勢崎町通路元小山川上流ニ架ス 泉橋ト言フ
桁橋だけれど高欄はアーチの装飾。隣に架かる石造アーチ橋の寺坂橋をリスペクトしたものか、それとも本当はアーチ橋を架けたかったのか。そして親柱の上に切妻屋根の装飾とは面白い。三角ペディメントと言うそうだ。
参考資料4には以下のように解説されている。
親柱の上部に家型の装飾が施されており、当初はその上にガラス製の柱灯と受台があった。
市民グループからこれを復元しようという動きが出て、平成29年3月、本庄市によって白いランプが四隅に設置された。それぞれ強化プラスチックでできており、祭りなどのイベント時には点灯される。
国登録有形文化財(建造物)
- 参考資料
- 埼玉県本庄町名細地図(1914年12月/刀水社)
- 本庄市史料 第6巻(1966年5月/本庄市教育委員会)
- 目で見る本庄・児玉の100年(1999年3月/郷土出版社)
- 中山道最大の宿『本庄宿』の再発見(2017年11月/埼玉県北部地域振興センター本庄事務所)

