2024年4月7日訪問 [Google Maps] [地理院地図]
富士川水系笛吹川の支流、狐川に架かる参道橋。
完成時期不明、橋長5.1m(当社測定)の単径間木造桁橋。下部構造は刎橋で上部構造は屋根付橋というのは極めて珍しい。木造刎橋としては国内現存唯一ではないだろうか。
木橋なので定期的に部材が交換されているだろうが、直近の修繕はいつだろうか。優に30年以上経過しているように見える。忠実に昔ながらの設計が踏襲されているのだろう。
屋根は銅板葺。銅板葺が一般的になったのは江戸時代であるが、それをもって架設時期を推定することはできない。杉皮葺(または檜皮葺)を銅板葺に改修した可能性もある。
聖応寺は臨済宗の寺院で、1379(康暦元)年に開創し1395(応永2)年に現在地に移転したと伝えられる。
千社札の数から推定すれば、平成中期に修繕されたのだろうか。
このすぐ近くで2005年から毎年キャンプしていたが、こんな立派で貴重な橋があったとは知らなかった。聖応寺は山門や庭園、茅葺きの鐘撞堂も素晴らしい。
笛吹市指定文化財