第一大戸川橋梁(滋賀県甲賀市)

2025年4月27日訪問 [Google Maps]    [地理院地図]
淀川水系大戸川に架かる信楽高原鐵道(旧国鉄信楽線)の鉄道橋。
1954(昭和29)年8月完成、橋長31mの単径間ポステンPC桁橋。

以前は3径間鋼鈑桁橋が架けられていたが1953(昭和28)年8月の多羅尾豪雨により流失、無橋脚で復旧架け替えすべく、並行して国鉄で研究が進められていたPC橋の架設が実現したとのこと。付近住民によれば、写真赤矢印は流失した先代橋脚だそうだ。

当時の信楽線はまだ蒸気機関車が牽引しており、100t超のテンダー式機関車が30mものスパンを走行するのは驚異的だったに違いない。

滋賀県水害情報発信サイトには、多羅尾豪雨により流失した先代第一大戸川橋梁の記録写真がある。

日本初のPC鉄道橋※であり、橋の北詰には経年劣化を検証する試供体(クリープ計測標準桁)が置かれている。当初は無造作に置かれていたが、2008(平成20)年7月国の登録有形文化財(建造物)登録、2021(令和3)年8月には重要文化財に指定され、50m南の現在地に移された。

日本初のプレテンPC橋は石川県七尾市の御祓川に1952(昭和27)年3月に架けられた長生橋(L=11.6m/現在は市内の希望の丘公園に移設保存)、日本初のポステンPC橋は福井県坂井市の十郷用水に1953(昭和28)年6月に架けられた十郷橋(L=7.85m)である。

道路趣味者としては、傍らに打たれていた国道307号長野バイパスの水準点鋲が気になった。構想されている経路とは全然違う場所だからだ。測量したものの、この地点を通る経路は不採用になったのだろうか?

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