2024年9月3日訪問 [Google Maps] [地理院地図]
中村川河口に架かる人道橋。鰺ヶ沢漁港海岸環境整備工事として架橋されたので道路台帳には載っていない。
2002(平成14)年12月完成、橋長112.3mの単径間斜張吊橋。
そんな形式は聞いたことがない。と思ったら世界初の形式だそうだ。支間110.15m、斜張ケーブルによる吊り上げ部分がPC桁で、主ケーブルによる吊り上げ部分が鋼桁という、ブラック・ジャック的、あるいは人造人間キカイダー的な橋。
鰺ヶ沢漁港の漁港標識を採取した際に視界内に吊橋があったので立ち寄ったところ、目にしたのは斜張構造だったので別の橋にテレポーテーション(意訳:認知症発症)したかと不安になった。
両岸に主塔があったら吊橋って思うやん!?(同意を求める叫び)
主塔の高さが左右で異なる(20.0mと12.2m)ので、普通のカメラで撮っても妙に遠近感がある絵になる。鳥取島根県境にある江島大橋で言われる「圧縮効果」の逆バージョンと言えるかもしれない。右岸側からも撮影しておけばよかった、と後の祭り。
吊ケーブルはアンカレッジから主塔の塔頂サドルを経由して対岸のアンカレッジまで1本のケーブルを渡す、吊橋の基本形が採用されている。斜張ケーブルはフォアステイとバックステイの本数が違うので、主塔にそれぞれが固定されているとわかる。
斜張橋で斜張ケーブル2本を主塔に分離固定する方式と1本を貫通固定する方式、どちらが一般的なのだろう?
主塔を向けば斜張橋。
橋央を向けば吊橋。
PC桁と鋼桁が接合している様子がわかるだろうか。