大柳川渓谷遊歩道の吊床版橋群(山梨県富士川町)

2025年4月5日訪問

県道407号十谷鬼島線の起点近く、富士川水系大柳川(おおやながわ)の滝や奇岩が集中するエリアに遊歩道が整備されており、そこに架けられた橋の多くが吊橋または吊床版橋である。昔(ディスカバー・ジャパンの頃か?)に整備された遊歩道が老朽化したため1996年と2000年に集中的に再整備されたようだ。

駐車場から上流に向かって順にレポートする。

大柳川渓谷遊歩道入口の無名橋

完成時期不明、 単径間鋼桁橋 [Google Maps]    [地理院地図]
駐車場から歩き出して30秒でこの橋を渡る。

木装であるがしっかりした作りで揺れることはない。

桁下を覗いてみたら、主桁は鋼製で橋面板張りである。

竜門橋

2000(平成12)年3月完成、2連片持ち式吊橋 [Google Maps]    [地理院地図]
歩き出して2分で現れる橋。主塔はあるが、向こう側にはない。片持ち式吊橋だ。

よく見ると手前半分が吊橋、向こう側は吊床版構造になっている。

反対側(駐車場側)を眺める。途中の岩にアンカーが打たれ、橋は向きを変えている。

竜神橋

2000(平成12)年3月完成、単径間吊橋・直路式吊床版橋複合構造 [Google Maps]    [地理院地図]
この橋が大柳川渓谷遊歩道の橋梁群で最大の見所だ。階段が付いている橋は多いけれど、橋そのものが階段というのは極めて珍しい。しかも踊り場がある。

踊り場から下は吊橋、上は吊床版構造だ。

この橋がとてもよく揺れる。手離しで昇降するのは少し勇気が必要だ。

やませみ橋

1996(平成8)年4月完成、単径間直路式吊床版橋 [Google Maps]    [地理院地図]
遊歩道から分岐する橋。昔は遊歩道が続いていたのかも知れないが、現在は行き止まりである。

この橋は金属グレーチング床版。

竜仙橋

1996(平成8)年4月完成、2径間直路式吊床版橋 [Google Maps]    [地理院地図]
大柳川渓谷遊歩道のクライマックスと言える「天渕の滝(あまんぶちのたき)」の横に架かる橋。階段を登った先で「く」の字に屈曲している。

昔は岩に直接取り付くルートだったようだが、それは怖さ100倍だよ。この橋が整備されたおかげで天渕の滝を安全に眺めることができる。

滝壺が富士山のようだ。

天狗橋

1996(平成8)年4月完成、単径間直路式吊床版橋 [Google Maps]    [地理院地図]
竜仙橋を渡り終えメインの遊歩道から分岐して「五段の滝」へ向かって5分ぐらい歩くとこの橋で滝沢という支流を渡る。

「五段の滝」はさらに10分ほどで到達するようだが、筆者は体力を温存するためにここで引き返した。

天渕橋

1996(平成8)年4月完成、単径間吊橋・直路式吊床版橋複合構造 [Google Maps]    [地理院地図]
天渕の滝のすぐ横に架かる橋。鋼棒の滑り止めはあるものの、橋面に濡れ落ち葉が堆積していてよく滑る。

この橋から滝は殆ど見えない。

かわせみ橋

1996(平成8)年4月完成、単径間直路式吊床版橋 [Google Maps]    [地理院地図]
天渕橋とかわせみ橋の間に架けられている名無しの鋼桁橋。

竜馬淵に架かるかわせみ橋。

駐車場側を眺める。この橋も上流側の勾配がきつく、よく滑る。

観音橋

1996(平成8)年3月完成、2連直路式吊床版橋 [Google Maps]    [地理院地図]
かわせみ橋から5分ほどで名無しの鋼橋を渡る。この橋から車道にショートカットできる。それにしてもこんな位置によくH鋼を運び込んだものだ。

名無しの鋼橋から5分で観音橋に到達する。

観音滝を眺めることができるが、普通の人は歩き疲れてそれどころではないかも知れない。

もみじ橋

1996(平成8)年3月完成、単径間直路式吊床版橋 [Google Maps]    [地理院地図]
観音橋のすぐ横に架かる橋。

この橋を渡ると十谷温泉十谷荘の離れ湯があるが、現在は閉鎖されているようだった。

さらに10分ほど歩くと夕霧橋という吊橋があるのだが、筆者はここで引き返した。駐車場~もみじ橋~駐車場でちょうど1時間の散歩を楽しめる。橋を眺めるなら緑が芽吹く前の4月上旬、景色を楽しむなら紅葉の10月下旬がベストシーズンだろう。

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