浅見橋(福井県敦賀市)

2025年5月2日訪問 [Google Maps]    [地理院地図]
笙の川水系木の芽川に架かる人道橋。
1975(昭和50)年完成、橋長25.8mの鋼桁橋+トラス補剛張弦橋(または桁下ケーブル補強ポニーワーレントラス橋)。

国土地理院等「木ノ芽川」と表記することがあるが、当サイトでは河川管理者である福井県の表記に従う

鋼棒の滑り止めは冬季の積雪・凍結対策だろう。自転車を押して渡る想定であれば中央に滑り止めを配置して両側を空けることがよさそうに思うが、別の目的だろうか。

かなり腐食が進んでいる。2021年度橋梁点検結果ではⅠ判定(健全)とされているが、これぐらいなら大丈夫ということか?

この橋の見どころは左岸の径間である。張弦橋をダブルワーレントラスで補強しているというか、ポニーダブルワーレントラスを張弦梁形式で補強しているというべきか。あるいはフィンク補強だろうか。いずれにせよ特異な形式であることは間違いない。PC二重張弦桁橋である青春橋(群馬県嬬恋村)の元になった橋と言われたら信じるだろう。

建築物における張弦梁構造は19世紀中頃に始まった(参考資料1,2)ようだが、日本の道路橋に適用されたのは1999年完成のかっさこ橋・竹花橋(参考資料3)だそうだ。ならば、この浅見橋は人道橋とは言え画期的のように思える。設計者は張弦梁構造ではなく上路式吊床版橋を目指したと考えるのはどうだろう。だとしても、道路橋の上路式吊床版橋第1号は1977年に完成した速日峰橋なので、浅見橋が画期的であることに変わりなさそうだ。

気になるのは、左右の径間で形式が異なることだ。元は同じ形式だったが流出または落橋して架け替えられたのかも知れない。昔の写真はどこかにないだろうか。

鉛直材はトラスだが平板をねじったもの。ケーブル(鋼棒)はターンバックルで緊張する簡易的な構造だ。

    参考資料

  1. 張弦梁による大スパンの体育館屋根の施工西松建設技報 15号 1992年)
  2. フランスのトレイン・シェッドの歴史土木学会 土木史研究講演集 2013年)
  3. ケーブルトラスト橋の長支間化に関する検討土木学会年次学術講演会講演概要集 2003年 第58回 第1部門
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