2025年4月29日訪問 [Google Maps] [地理院地図]
旧大浜塩田の入川に架かる人道橋。ますつきらんかんばし と読む。
住居地域と大浜塩田二の枡を連絡する目的で架けられたらしい。枡築とは塩田の隔壁、入川は枡築の間にある水路のこと。
明和年間(1770年前後)に塩田とともに完成したと見られる橋長8.8mの単径間石造桁橋。
かつて大浜塩田には9基あったとのことで、この1基は往時の地に残り、1基はすぐ近くの三田尻塩田記念産業公園に移設保存されている。製品や製塩資材を運ぶ上荷船が満潮時でも通航できるよう、橋中央部は橋台から60cmほど高い位置にある。
三田尻塩田記念産業公園の入場は9時から16時まで。この日、筆者は間に合わなかった。
橋台から刎石が4列2段で張り出し、直接行桁(主桁)が載っている。橋台は布積みで翼壁が間知石谷積みで、どちらも空積みだ。
橋面に残る穴は名前の由来となる欄干を差していたのだろうか。このような小規模橋梁なら木造地覆かも知れない。そもそも「欄干橋」を名乗るのはどんな意図があったのだろう?欄干があることを強調することで人道橋を示したと考えるべきか。人道橋なら地覆なしで欄干だけというのは腑に落ちる。橋面の摩耗は中央部だけなので荷車はほとんど通っていなかったと推測でき、整合性がある。
防府市指定有形文化財(建造物)

