帯江橋(愛媛県大洲市)

2016年5月1日訪問 [Google Maps]    [地理院地図]
肱川水系河辺川に架かる橋。
1952(昭和27)年完成、橋長16.5mの単径間木造方杖桁橋。方杖橋と言いながらも極めて特殊な構造。
両岸橋台から丸太を斜めに突き出して上添桁に固定、そこから斜めに吊材の丸太をおろして下添桁に固定し、主桁は添桁に挟まれている。それだけでは不足する心配があるのだろうか、鋼棒の吊材が片側3本計6本ぶら下がって横桁につながっている。吊橋に似た構造であるが、構造材は橋台から斜めに突き出た丸太なので「下路式方杖桁橋」ということになるか?(そんな形式は聞いたことがない)

屋根は切妻、トタン葺き。檜皮葺きを期待するけれど、それは寺社橋でしか実現できない。一般家屋の茅葺屋根がほとんどないことを考えると自然の成り行きである。軒を長くして笠木を設けないスタイルも頭を捻った結果だろう。
そして屋根付橋には長椅子。これが基本形。

方杖、梁、吊材の構造がわかるだろうか。

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