2014年9月21日訪問 [Google Maps] [地理院地図]
長崎県南島原市北有馬町今福面無、有馬川水系の高江川に架設された単径間石造アーチ橋。
橋長12m、径間4.7m。
架設時期は江戸時代末期(地元の伝承では1804(文化元)年とされる)。
長崎県指定有形文化財「有馬の石橋群5橋」のひとつ。
自然石の石造アーチ橋は島原半島の特徴と言っていいだろう。
他地域の現存例としては、佐田岬半島の2件(要橋、赤ひげ橋)、前橋渋川バイパス近くに1件、等がある。1982年の長崎大水害で長崎市内(現川)にあった4件が流失、2007年の大雨で八代市にあった2件が損壊等、近年になって失われてしまったものも多い。
この形状を見るからに拱環石(輪石)は一重で、積みやすいように加工していると思うが、壁石は畑地開墾時に掘り起こされた自然石そのままを野面積み(乱積み)しているように見える。国内最大かつ最古の自然石アーチ橋だろうか。