2024年9月5日訪問 [Google Maps] [地理院地図]
明治時代、露国警戒のため函館山に軍事要塞を建設した。山頂付近の要塞施設建設の資材搬入道路を開鑿、その際に2基の橋が建設され、少なくとも1基は石造アーチ橋で現存していることがネット上で知られている。
函館山ふれあいセンターの前に立って青函連絡船殉難者慰霊碑の方を向く。
15歩ほど歩くと、
👈️これだ。
ガードパイプが橋の存在を訴えている。軍事道路なので橋面は建設当時からこんな状態の盛土だっただろう。
こういう位置関係とは思いもよらず駐車場に引き返す。駐車場からいったん沢に下りて、沢を遡上する。夏は蚊が多いが我慢するしかない。
15mほど進めば単径間石造アーチ橋が見えてくる。1897(明治30)年に完成したと推定される函館要塞軍用1号橋だ。
橋長12.8m、径間3.9m。
輪石は二重(三重に見えるが三列目には要石がない)、壁石は扇形積みのように見える。
だが、いかんせん夏場の探索はダメだ。全体を俯瞰できずストレスが溜まる。
拱環石は綺麗に整形されている。緩みは寸分もない。腕の良い石工を連れてきたものだ。輪石を二重にしたことを含め、重量物の通行を念頭に置いたからだろう。
石灰質を含んだ石があるのだろうか、部分的につらら石ができている。石材全体は流紋岩のように見える。
産総研の地質図によれば函館山全体がデイサイト・流紋岩で構成されているので、すぐそばの立待岬から切り出した石だろうか。
日本の石橋を守る会によれば軍用2号橋も石造アーチ橋とのことなので、春先または晩秋の落葉時期に出直して探索しよう。

