2024年10月13日訪問 [Google Maps] [地理院地図]
二ノ堰水路(幸橋上流200m~停車場堤)に架かる県道橋。
1879(明治12)年12月完成、1998(平成10)年解体拡幅復元、橋長5.45m幅員5.45m拱矢1.42m径間2.88mの単径間石造アーチ橋。輪石は一重、壁石は練積みの布積み。
高欄と親柱は1998年の工事で新規施工されたものらしい。明らかに架橋当初の設計ではない。
県道1号米沢高畠線の拡幅に際して幸橋保存運動の結果、道路の歩道部分に石橋を再配置し車道部分はカルバート化された。石橋の部材は拡幅前のものをそのまま使用したとのこと。
2009年土木学会選奨土木遺産
歴史的価値のあるものを後世に残す努力は素晴らしいことだし、現代に適合するように手を加えることはやむを得ないことと思う。しかし、改修前の写真や記録を公開しないのは腑に落ちない。また、このように大規模な改修により遺産たる姿が失われてしまったものを選奨土木遺産に選定するのはいかがなものか。
- 参考資料
- 山形の石橋-明治初期の山形での石拱橋とその設計の検討-(井上肇・市村幸夫/土木史研究 2000年20巻 2000年5月)