2024年2月18日訪問 [Google Maps] [地理院地図]
地理クラスタの聖地・富岡八幡宮に隣接する八幡堀遊歩道に保存されている橋。現在は人道橋になっている。
1878(明治11)年11月完成、1929(昭和4)年5月移設、橋長15.76m幅員2.0mの鋳錬混合下路式ピン結合ボウストリングトラス橋。来歴はWikipediaの八幡橋を参照。
1878年完成当初は楓川に架けられて [Google Maps] [地理院地図] おり、1913(大正2)年に50m北側に新しい弾正橋が完成した後も供用されていた。1929(昭和4)年、震災復興計画に伴う道路拡幅により廃橋となり、どういう経緯か現在地に移設された。移設にあたって幅員9.1mを2.0mに改造したとのこと。
床版は後年に鋼床版に置き換えられた。
上弦材が鋳鉄で、他の部材は錬鉄とのこと。
ピン接合部に配された菊紋形の装飾は国家事業を表すものと言われる。工部省赤羽工作分局製造。赤羽工作分局は現在の東京都済生会中央病院及び三田国際ビルの位置にあり、工部省再編により海軍兵器廠になった。
現存最古の国産鉄橋で、国指定重要文化財。