2025年6月15日訪問 [Google Maps] [地理院地図]
大和川水系石川に架かる市道の人道橋。
1929(昭和4)年3月完成、橋長150.6mのトラス補剛5径間吊橋。RC主塔。補剛桁は鋼ハウトラス構造。
様々な資料に1928(昭和3)年3月17日完成と記されているが、柏原市ウェブサイトの【広報コラム】「玉手橋に新事実!?」(2019・9)に昭和3年8月に起工式を行い昭和4年3月17日に祝詞を上げたと書かれている。
裏付ける資料を探したものの確信できる情報にはたどり着けていないが、逆に昭和3年に完成していたことがわかる情報もなかった。
- 当初は木橋だったが昭和3年に流失したため、現在の橋に架け替えられたことが参考資料1に記述されている。ただし流失に得心する大雨被害等の情報は見つけられていない。
- 参考資料2の「桃林吟行」の項には、昭和4年4月7日に道明寺駅で降りて玉手山へ行く道すがら「鐵骨セメントの釣橋」を見たことが記されている。
以上から、当サイトでは昭和4年3月完成としておく。
大阪鉄道(現在の近畿日本鉄道)が南大阪線道明寺駅と玉手山遊園地(1908(明治41)年8月開業)の間の道路整備を行い、架設された。先述のとおり最初は木橋だった。遊園地は1998(平成10)年に近鉄の運営としては廃止されたが、翌年に柏原市立玉手山公園として開園した。
親柱を兼ねるアンカレッジや主塔頂部の胸壁、開腹アーチの主塔間横桁は遊園地入口の雰囲気を高めるものだろうか。主塔上に立つ照明は1953(昭和28)年に橋の管理が近鉄から市(当時は国分町)に移管された後に設けられたらしい。(現地住民からの聞き取り)
RC充腹アーチの橋脚が美しい。ただし昭和初期のコンクリートなので施工品質は推して知るべし。
下側の茶色いケーブルが元々で、灰色は後年に補強のために増索されたものだろう。ハンガー(吊材)はターンバックルを介して接続されている。100年近くもこの構造でもつのか。
国登録有形文化財(建造物)
- 参考資料
- 柏原市史 第3巻 本編Ⅱ(1972年3月/柏原市役所)
- 懸葵 第26巻第5号(1929年5月/懸葵發行所)

