イナコスの橋(大分県別府市)

2025年12月29日訪問 [Google Maps]    [地理院地図]
境川に架かる公園橋。
1994(平成06)年03月完成、橋長35.7mの単径間不完全トラス構造サスペンアーチ橋。橋面は別府市の友好都市・煙台市(中国)から輸入した花崗岩78本を横方向に並べている。

以前に円形交差点としてレポートした六角温泉ロータリー百花村温泉ロータリーのすぐ近くにある。
見た目は望景橋森のわくわく橋に近い印象を持つが、似ているのは外見だけで構造(特に力学思想)は大いに異なるようだ。

橋の構造を一言で表現することがとても難しい橋。上弦構造はプレストレス式の石造アーチ橋でありつつ(これが自碇式吊床版橋との決定的な違い)、下弦構造として外ケーブルのような吊り材がアーチの引張材として作用する。それだけでは不安定なので途中にトラス材を組み込むものの、上弦側の斜材同士は結合していない。下弦材はピン結合と言ってよいだろうか。

意外な位置に親柱がある。

床版に使用されている石材が傍らに展示されている。5つの穴はプレストレスのためのPC鋼材を通す。右から2個目の穴を横断するようなヒビを埋めているので、石材を加工調整する際の不良品または架設工事の事故品かも知れない。何の解説もないので前述したような予備知識がなければ昔の橋の石材と勘違いする。

1994年度 土木学会田中賞
1996年度 日本建築学会作品選奨
土木学会デザイン賞2005 優秀賞

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