通称六角温泉、正式名称緑ヶ丘中央温泉。北陸の温泉地で言うところの総湯か。
久留米絣製造販売で名を馳せた国武合名会社が1933(昭和8)年に郊外型高級別荘地として計画したひとつで、別荘地それぞれの中央に共同温泉を配し、いずれの住宅からも共同浴場まで等しい距離になるようにくもの巣のような放射状道路網を整備した。その木造平屋建ての緑ヶ丘中央温泉は、その建物の形状からいつの頃からか「六角温泉」と呼ばれるようになった。
あれこれ文章で説明するより、地図や空中写真を見ればすぐにわかる。

国土地理院空中写真で1939(昭和14)年と2016(平成28)年を比較する。
そんな歴史ある六角温泉であるが、2004年9月の台風により大きな被害を受けたため、翌年再建され、現在は「新六角温泉」の名で地域住民の浴場になっている。部外者の入浴は不可。そういうわけで新六角温泉の周囲の道路は六角形を描いているものの回転方向は指定されておらず、ロータリー(円形交差点)とは言い難い。
しかし、おそらく田園調布に学んだであろう同心円状の道路配置は特筆するものがあり、また、北陸から遠く離れた九州で総湯形式が見られることは興味深い。
| 路線 | 市道 |
|---|---|
| 所在地 | 大分県別府市南荘園町 |
| 完成時期 | 1933(昭和08)年 | 実走行日 | 2017年04月30日 |
六角温泉ロータリー全景。道幅は十分に広い。
右の建物が新六角温泉、左の建物はアパートか?
環道にあたる道路は左回り可能。
新六角温泉入口。

