国道166号と国道368号と国道369号が三つ巴で交差する付近にある道の駅茶倉駅が道の駅に登録されたのは1998年4月。それに先立ち、1996年から1997年にかけて施設が整備され、道の駅と付帯施設であるリバーサイド茶倉の連絡用として櫛田川に茶倉橋が架けられた。周辺は茶畑が広がる地で「茶の倉」に集う願いを込めて名付けられたという。
櫛田川が形成した段丘崖と河原を結ぶ橋梁なので標高差が大きく、両岸にらせん状の階段が設けられている。左岸(道の駅側)の階段は3回転で84段、右岸(リバーサイド茶倉側)は1¼回転で54段だ。
国内で長大な人道吊り橋はいずれも支間長(主塔間長)が250mを超えるが、両端取付部がループしているのはここ茶倉橋だけだ。
リバーサイド茶倉に隣接して、2014(平成26)年に国登録記念物・世界かんがい施設遺産に登録された立梅井堰がある。1823(文政6)年に初代の堰が完成し、現在の堰は1921(大正10)年4月に完成した4代目である。
構造 | 無補剛吊橋 |
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所在地 | 三重県松阪市飯南町粥見 |
回転度 | 450度(1¼回転)+1080度(3回転) |
完成時期 | 1997(平成9)年3月 |
実走行日 | 2023-10-07 |
全景写真 | |
拡大する 茶倉橋をリバーサイド茶倉側から眺める。 拡大する 茶倉橋上から道の駅方面の主塔と取付階段を眺める。あの階段、結構怯むな。 道の駅側の取付階段を見上げる。構造材むき出しで飾りっ気なし。 拡大する 茶倉橋左岸主塔上から右岸方面を眺める。周辺には飯南茶の茶畑が広がる。 茶倉橋各種銘板 拡大する 茶倉橋から世界かんがい施設遺産に登録された「立梅井堰」を眺めることができる。 |