ケンムンの館

世界自然遺産「奄美大島、徳之島、沖縄県北部及び西表島」は2021年7月26日に登録された。奄美大島の面積712.4㎢のうち、世界遺産地域は116.4㎢(16%)、緩衝地域146.6㎢を含めると大島の37%に及び、奄美市・瀬戸内町・宇検村・大和村にまたがる。

その世界自然遺産登録効果による宇検村訪問客増加を見込み、村は観光産業振興等を企図した「体験観光多目的交流施設」を湯湾干拓地に整備、2022年4月に開館した。その中核施設がケンムンの館(結いの館)で、駐車場の片隅に円形交差点のようなものがある。残念ながら回転方向は案内されておらず、ラウンドアバウトはもとよりロータリー交差点でさえないが、奄美大島の数少ない(2024年2月時点で唯一)円形交差点であることを記録しておく。

※ 湯湾干拓地は1956(昭和31年)に着工され、1964(昭和39年)に完工した。現在も大半は農地であるが、1980年代から海に近いエリアに村民福利厚生施設や住宅地が整備された。
路線敷地内道路(駐車場)
所在地鹿児島県大島郡宇検村大字湯湾
完成時期2022(令和4)年2月
実走行日2024-02-24
全景写真
「ケンムンの館」と隣接施設「開運の郷 やけうちの宿」。
ケンムンとは何か?一言で表現するなら奄美在住の河童だ。(この写真は奄美リゾートばしゃ山村で撮影)
ケンムンの館駐車場ロータリーを北側から眺める拡大する
ケンムンの館駐車場ロータリーを北側から眺める。
西側から眺める。
北西側から眺める。空が広いぞお。
中央島のガジュマルにぶら下げられた赤い札、中国の逆さ福だと思ったが、よくよく見たらケンムンだった。ケンムンはガジュマルが住まい。徹底しているなあ。