道の駅とざわ

「道の駅らしくない道の駅」選手権があったら、間違いなく上位にランクインするであろう。「モモカミの里『高麗館』」というサブネームを冠している。

昭和末期以後、どの寒村も大いに悩んだ花嫁対策。韓国中部の市と交流があったことを機に、戸沢村は外国人妻の受け入れを選んだそうだ。そして、彼女らが日本の社会になじめるよう日本語教室を開いたり村民との相互理解を図るための交流事業等を行い、道の駅はその結果のひとつらしい。とは言え、道の駅の主力販売品であるはずの地場産農産物は敷地の片隅でほんの少しが売られているだけで、なんとも道の駅らしくないのである。まあ、道の駅のあり方については我がサイトの対象ではないのでこれぐらいにして。

道の駅は最上川が蛇行する淵にあたる部分の斜面に位置しており、道の駅敷地は道路よりも数m高い。このため、駐車場は国道に沿うように長細く3箇所に設けられている。流出入を効率よく捌くためにロータリー交差点形式が採用されたのだろうが、優先関係が統一的でなく「譲り合い」が求められるため、かえって効率が悪い交差点になってしまっている。

あいにくこの近隣には環状交差点が設けられる予定はなく、また、ロータリー交差点も存在しないため、他所との比較を行っても現地に受け入れられにくいことは容易に想像できる。怪しい優先関係は今後も続くだろう。

カテゴリーロータリー
路線敷地内道路
所在地山形県最上郡戸沢村蔵岡黒渕
実走行日2018-09-15
全景写真
道の駅とざわの入口ロータリー交差点全景拡大する
道の駅とざわの入口ロータリー交差点全景。優先関係に統一性がない様子がわかるだろうか。いや、朱塗りの朝鮮風建造物に視線を奪われるか。