村山から尾花沢方面へ国道13号山形北バイパスを北上すると左手に見える分水工。
予習なしで突然視界内に現れた(円筒分水探索モードでなかった)ので少し慌てたが、400mほど北側の交差点を左折し、畦道のような細い道を南下すると、分水工に隣接する記念広場に出る。
最上川右岸にある袖崎揚水機で取水し、最上川をやや遡る格好で南東へ1.6km送られ、この地で3本に分水される。
1975(昭和50)年10月から1986(昭和61)年に施工された県営袖崎地区ほ場整備事業により、用水とともにこの分水工が整備された。諸文献に分水工の設置時期は明記されていなかったが、袖崎揚水機場は1977(昭和52)年完成なので、それから数年以内だろう。なお、記念広場に置かれた「県営袖崎地区ほ場整備事業竣工記念碑」に記された建立年月は昭和58年12月だ。