国営木曽三川公園ワイルドネイチャープラザ入口交差点

国営木曽三川公園は13の公園からなる集合体だ。「10時に木曽三川公園で」という待ち合わせはとんでもないことになる。その13の公園のひとつ、ワイルドネイチャープラザ愛知県営木曽川祖父江緑地および稲沢市営祖父江ワイルドネイチャー緑地と一体化してサリオパーク祖父江と呼ばれる。そのワイルドネイチャープラザ入口三叉路がラウンドアバウトに改修され、2023年9月29日に供用開始された。

稲沢市観光基本計画策定委員会による「稲沢市観光まちづくりビジョン(第2次稲沢市観光基本計画)」の策定第4回会議において、

また、木曽川から流れてくる土がなければ、植木や苗木の生産が盛んな土地にはならなかったと思います。そのように考えていくと、「合併したことによって、素晴らしい財産を得た」というのが稲沢市ではないかと私は思っています。
 今、稲沢市役所から前の道路をまっすぐ東西に通し、祖父江町、平和町方面へ向かう道路を作り、サリオパーク祖父江の所に交差点ではないラウンドアバウトを作って、旧1市2町を一つの稲沢市にまとめるようなイメージで土木関係が動いていると思います。これによってサリオパーク祖父江への距離も近くなりますし、物流や人の交流も新たに生まれると思います。

と説明されたことでラウンドアバウト建設が明らかになった。
※ 稲沢市が祖父江町・平和町と合併したのは2005(平成17)年4月

取材訪問したのは3連休中日の日曜朝7時、公園を出入りする自動車の輻輳状況を想像できない時間帯だった。

路線市道木曽川堤防線/市道S6001号線/国営公園進入路
所在地愛知県稲沢市祖父江町祖父江山先
完成時期2023(令和5)年9月29日供用開始
実走行日2023-10-08
全景写真
国営木曽三川公園ワイルドネイチャープラザ入口交差点を東側から遠望する拡大する
国営木曽三川公園ワイルドネイチャープラザ入口交差点を東側から遠望する。第一印象は警戒標識「ロータリーあり(201の2)」と規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」の設置間隔が短い!
国営木曽三川公園ワイルドネイチャープラザ入口交差点の中央島を東側から眺める拡大する
ラウンドアバウトの中央島を東側から眺める。交差点の見通しはきわめてよい。
ラウンドアバウト南側から遠望する。こちらも警戒標識と規制標識の間隔が短い。これは警戒標識の意味があらへんで...
ラウンドアバウトの中央島を南側から眺める。規制標識の位置に違和感がある。もっと環道に近い位置が一般的だ。
国営木曽三川公園ワイルドネイチャープラザ入口交差点を北側から眺める拡大する
北側から。警戒標識と規制標識の両方とも上下逆に取り付けていて、とてもモニョる。そういう施工会社だから最後の写真のようなことが起こるのか。
堤防上から眺める国営木曽三川公園ワイルドネイチャープラザ入口交差点拡大する
堤防上から眺める国営木曽三川公園ワイルドネイチャープラザ入口交差点。スマホの計測アプリで簡易的に測定したところ、環道外径は36mぐらい。ラウンドアバウトとして設計された中では大きいほうだ。
よくある「ゆずれ」の法定外標識だが、「環道優先」が赤色のパターンは初めて見た。この交差点の他の接続路に設置された標識は青字であることに留意したい。
エプロン端に歩車道境界ブロックを流用するのはよくあるが、縁石用反射板をエプロン上に配置するのは珍しい。マリンタウン・ベイサイドビスタのミニラウンドアバウトが唯一の先行事例だと思う。どれぐらいで使い物にならなくなるか実験的に取り付けているのだろうか。
さらに、エプロンの外周部に車道外側線らしき白線。VISONでも見られた施工なので、最新の施工ガイドではこのようになっているのかも知れない。(そんなバカな)
放置された工事黒板。翌営業日には回収されたと信じたい。