VISON内のラウンドアバウト

デジタル技術を活用した地方創生を目指して多気町ほか5町が共同で推進する三重広域連携スーパーシティ構想の中核施設として商業リゾート施設・VISONの第1期エリアが2021年4月29日に開業した。その入口は国道42号と国内初の民間施設直結スマートICとなった伊勢自動車道多気ヴィソンSIC(上りのみ・出口専用)で、それぞれに接続する町道交差点にラウンドアバウトが採用された。

「スマートICにラウンドアバウト」というフレーズは最近よく耳にするが、他所は誤流出入車の転回用としてラウンドアバウト風の円形の退出路が整備されているものであり、ここは出口専用スマートICなので転回の必要はなく、本来のラウンドアバウトだ。

開業直後はとんでもない人出になることが容易に想像できたので敢えて開業から1年半経過した夕方を狙って訪問したが、それでもなかなかの人出のうえに警備員がしっかり誘導していたのでラウンドアバウトの撮影は困難を極めた。運営サイドとしては「歩車分離を徹底した」と胸を張ることだろう。

西側のマルシェ前ラウンドアバウトは相応に機能していたが、東側のスマートIC前ラウンドアバウトは施設整備がこれからなのか実質的に2枝でラウンドアバウトにする必然性がほとんどない状態だった。今後の施設拡充でどうなるか、要注目だ。

交差点情報

路線町道0147号線(国道インター線)/町道3384号線
町道0147号線(国道インター線)/町道3385号線
所在地三重県多気郡多気町ヴィソン
マルシェヴィソン前(西側)
スマートIC前(東側)
完成時期2021年03月25日 公安委員会指定
2021年04月27日 正式供用開始
実走行日2023-10-06
全景写真

マルシェヴィソン前(西側)

マルシェヴィソン前のラウンドアバウトを南西側(国道側)から眺める拡大する
マルシェヴィソン前のラウンドアバウトを南西側(国道側)から眺める。この写真撮影地点の背後に警戒標識「ロータリーあり(201の2)」が設置されている。
マルシェヴィソン前のラウンドアバウトを北西側から眺める。この接続路に警戒標識はない。
北東側から眺める。中央島の除草って安全確保が難しいから、どうしてもこうなるんだよね。
マルシェヴィソンからラウンドアバウトを眺める拡大する
マルシェヴィソンからラウンドアバウトを眺める。この眺めはいいね。

スマートIC前(東側)

スマートIC前ラウンドアバウトのスマートIC接続路拡大する
スマートIC前ラウンドアバウトのスマートIC接続路は自動車専用なので歩行者は立ち入れない。この写真には写っていないが、自動車専用区間内に警戒標識「ロータリーあり(201の2)」と規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」が設置されている。
スマートIC前ラウンドアバウトを東側から眺める。この背後はこれから施設整備されるのだろうか、単管バリで閉鎖されていた。
南側から眺める。
西側から。計2箇所のラウンドアバウト・5件の分離島のうち、この分離島だけマウンドアップ(歩車道境界ブロック等による切り上げ)されていないのはなぜだろう?
スマートIC前ラウンドアバウトを西側から眺める拡大する
西側から、少し離れて眺める。
よくよく見たら、エプロンの外周部に車道外側線らしき白線があるぞ。ということは、これはエプロンではなくて歩道なのか?(そんなわけない)