ひより台ロータリー

1967年頃から造成が始まり1970年頃から分譲が開始された、仙台市太白区のひより台(または恵通ひより台)団地に、2件の円形交差点がある。いずれも2014年9月1日から環状交差点として運用が開始されている。

正式名称ではなさそうだが、東側が第1ロータリー、西側が第2ロータリーと呼ばれているようである。右の図は太白小学校の校区を示しており、ひより台第2ロータリーの文字が見える。

この図の素晴らしいところは、それ以外にも旧秋保電鉄軌道跡とか東北縦貫自動車道の記載である。東北道の正式名称が東北縦貫自動車道であることは周知の事実であるが、これが通称として定着していた時期があったことを示している。

両ロータリーとも環道の外径は40m、中央島の外径は24mとなっているが、植栽の影響か、見た目は第2ロータリーのほうが大きい印象を受ける。第1ロータリーにはヒマラヤスギ・アカマツ・ツツジ・カイヅカイブキ等が植えられていて、第2ロータリーにはケヤキ・ソメイヨシノ・ヒマラヤスギと思われる樹木が植えられている。(樹木にはあまり詳しくなくて、間違っているかも)
植栽後50年近く経過しているはずで、いずれも大木に成長しているのが印象的だ。

環道の幅員は十分に確保されているが故に円形交差点としては高速走行が可能となっているものの歩道が殆どなく、歩行するには少々不安を覚える。かと言っていまから歩道を整備するのは土地の問題で難しいだろう。路側帯を十分に確保する等して安全に配慮してもらいたいものだ。

第1ロータリーの近くには、仙台市総合道路整備計画の「3環状12放射状線」のひとつである市道川内旗立線が通っているものの、八木山との間が永らく未成であった。これが2015年10月17日に開通するとのことである。

計画49年 幻の橋「ひより台大橋」年内開通
 仙台市太白区の八木山南とひより台の両地区を結ぶ「ひより台大橋」(仮称)が、10月にも完成する見通しとなった。市の計画決定から49年経過し、地元では長く「幻の橋」といわれていたが、12月開業の市地下鉄東西線八木山動物公園駅へのアクセス道路として整備が進んだ。
 ひより台大橋は全長290メートル。市が2009年度、市道川内旗立線の一部として橋を含む片側1車線の道路(1050メートル)建設に着手し、東西線開業前の完成にめどが立った。総事業費は約38億3400万円。
 ひより台や隣接する太白団地の住民が仙台赤十字病院などがある八木山南に行く場合、谷間に隔てられて回り道するしかなかったが、橋の完成で利便性が向上する。
 建設の前提となる市の都市計画決定は1966年3月。高度成長期の中で、住宅地の拡大に対応する都市計画道路の一部だった。しかし、未着工のまま時間が経過。40年が経過した06年度、東西線建設に伴いアクセス道の必要性が高まったとして事業に着手した。
河北新報:2015年04月16日

(2022年9月12日追記)
このひより台大橋の下に御堂平ラウンドアバウトが設けられ、2021(令和3)年9月から供用されている。
路線第1ロータリー:市道ひより台中央通線/市道ひより台二丁目線
第2ロータリー:市道ひより台西大通線/市道ひより台七丁目線
所在地宮城県仙台市太白区ひより台
完成時期1970(昭和45)年頃?
実走行日2015-07-19
全景写真

第1ロータリー

第1ロータリーを南西から眺める。
第1ロータリーを北西から眺める。
第1ロータリーを北東から。
第1ロータリーを南東から。
第1ロータリー中央島外辺部に植えられているカイヅカイブキは、中央島からはみ出すように成長していたためか、環状交差点運用に合わせて大胆に刈られたようだ。

第2ロータリー

第2ロータリーを北西から眺める。
第2ロータリーを南西から。
第2ロータリーを南東から。中央島には防火水槽がある。


おまけ市道川内旗立線から八木山方面を眺める。中央がひより台大橋である。このときはまだ工事中だった。