御堂平ラウンドアバウト

ひより台と八木山南ニュータウンの間の笊川(ざるかわ)沿いに作られた小規模団地・上野山団地内の道路が狭隘のためその上にある佐保山団地所用の車両通行に支障があること、ひより台大橋完成によりひより台と八木山南ニュータウンの往来が増加するためバックアップ路が必要になること等への対応としてひより台大橋直下に市道が新設されることになり、旧来の市道との交差点をラウンドアバウトにして安全が図られた。

交差点としては3枝であるが、金剛沢治山の森への遊歩道が接続していて、管理車両が通行する場合があるようなので4枝と言うべきかも知れない。ただし、その4枝目の遊歩道側に規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」は設置されていない。

非常に多くのラウンドアバウトがある仙台市であるが、ラウンドアバウトとして設計された市内最初の事例であることを特記しておきたい。

仙台市内の他のラウンドアバウトはいずれもロータリー交差点として2014年以前に供用開始された。宮城県でラウンドアバウトとして設計された最初は鹿島台駅西口駅前広場ラウンドアバウトである。

工事は大きく分けて4段階で進められ、最後の道路改良工事その2の完工をもって新設市道及び交差点の供用開始となった。

工事内容 工事期間 施工業者
御堂平2号線笊川架橋(御堂平橋) 橋梁下部工 2018/07~2019/02 広瀬組
橋梁上部工 2019/03~2019/09 中央コーポレーション
道路改良工事 その1(盛土工・下層路盤工・配水構造物工) 2019/09~2020/07 山辰建設
その2(舗装工・階段工・防護柵工等) 2020/11~2021/08 山辰建設

周辺には日本平ロータリーひより台第1・第2ロータリー八木山ロータリー等多数のラウンドアバウトが存在し、地域住民は何の問題もなくラウンドアバウトを受け容れた模様。

路線市道仙台西高校前線/市道御堂平2号線
所在地宮城県仙台市太白区鈎取御堂平
完成時期2021(令和3)年9月14日午前10時供用開始
公安委員会指定は2021(令和3)年5月26日
実走行日2022-08-28
全景写真
御堂平ラウンドアバウトを南東側から眺める拡大する
御堂平ラウンドアバウトを南東側から眺める。
御堂平ラウンドアバウトを南西側から眺める拡大する
南西側から眺める。いずれの接続路にも警戒標識「ロータリーあり(201の2)」は設置されていない。
御堂平ラウンドアバウトを北西側から眺める拡大する
北西側から。環道進入時に規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」の圧迫感がある。あと2m手前に設置してもらいたいところ。
御堂平ラウンドアバウト俯瞰拡大する
御堂平ラウンドアバウトを俯瞰できる場所は意外にない。
市道御堂平2号線新設と同時に設けられた八木山南ニュータウン方面への階段。標高差18mだが、昇降すると結構脚にクル。
エプロン端は一般的な保車道境界切り下げブロックだ。
公安委員会指定は2021(令和3)年5月26日だが、規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」設置は6月。道路の供用開始は8月なので大した問題ではないのだろう。
4本目の接続路、金剛沢治山の森への遊歩道。